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「日本の夏が毎年40℃を超えると…」三幸貿易が警鐘、理由に「既に危ない」「値上がり品薄はそのせいか」

  • 2025.8.8
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出典元:photoAC(画像はイメージです)

近年では、30℃を超える真夏日が続き、猛暑日には気温が40℃近くまで上がることもあります。なかには40℃を超える日も見られ、温暖化の進行を実感している人も多いのではないでしょうか。

食品を中心に輸入・輸出している、三幸貿易株式会社さんの公式アカウント(@SANKO_TRADING)が、「地球温暖化による海産物の危機」についてX(旧Twitter)に投稿し、「被害甚大」「もうすでに…」と注目を集めています。

いったいどんなことが起きてしまうのでしょうか?

気になる投稿が、こちら!

これは大変なことです…!

日本の夏が40℃を超えるようになってくると、海の中も無関係ではいられないといいます。昆布は水温が20℃を超えると育たなくなるため、地球温暖化の影響で深刻な打撃を受ける可能性があるとのこと。

さらに昆布を食べて育つウニやアワビにも影響が及び、海の生態系が揺らぐことに。伊勢海老や沿岸の魚も、今の環境では生きていけなくなるかもしれません。

「日本の味」として親しまれてきた海産物が、食卓から消えてしまう日が来るのではと危惧されます。自然環境に合わせた対策が早急に求められているのではないでしょうか。

地球温暖化の影響と今後の対策

投稿者さんに詳しくお話を伺いました。

---温暖化について改めて考えさせられました…!現在の状況は、御社の事業にどのような影響を及ぼしているか、お聞かせいただけますでしょうか?

弊社が輸入しているシュールストレミング(スウェーデン独自のニシンの塩水漬け発酵食品)は、元々スウェーデンのバルト海沿岸で大量に水揚げされるニシンを保存しておいしく食べるためにできた食べ物でした。

しかし近年、バルト海のニシンが激減したため、北極海で獲れたニシンを使うようになりました。

---これまでの漁場では穫れなくなってきているのですね。

すでに、近海魚を手漕ぎのボートで獲っていた頃とは内容も時期も別物です。他の缶詰類も漁場の変化により、生産中止になった物が多く、大いに影響を受けております。

---今後、日本食自体を守るために、どのような対策が考えられますか?

近海漁業の産物だったシュールストレミングのニシンが輸入品に(他国沖での操業も含む)切り替わったことを見ても、食文化の伝統を守るためには調達先を柔軟に変更する以外にないと思われます。

農業も漁業も自然が相手ですので、収量が安定しないことを考えれば、多くのサプライヤーと長期の信頼関係を築いておくべきです。

---たしかに、自然環境の変化に対応するには、柔軟な姿勢が求められそうですね。

普段は市場から締め出しておいて、困った時だけ安く売ってもらうというのは、いささか都合が良過ぎます。

世論は逆回転し始めていますが、弊社は国産を軸にグローバル調達こそがリスクヘッジの唯一で最適な方法と考えております。

---これまでの考えを改めなくてはならない時期なのかもしれませんね。

危機感を感じる声が多数

こちらの投稿には、さまざまなコメントが寄せられていました。

けっこう被害甚大なんですね。
海産物の内容が西日本から東日本に移りそう
これ結構色んな人が警鐘鳴らしてる。北海道の昆布は既に危ないようだ。
雲丹とか徐々に値上がり品薄になってるのはそのせいか
道南のフォロワーさんがあの安かったスルメイカが高級魚になってしまった、と嘆いておられました。
今後というよりもうすでに…
今年の函館のイカ漁、解禁初日に何隻も船が出て、獲れたのは「2杯」だけだったと現地で聞きました

「もうすでに影響が出ている」といった声もあるように、状況は深刻さを増してきています。値上がりや品薄を目の当たりにし、危機感を抱いているという声も少なくありませんでした。

温暖化によって変わりゆく海にどう向き合っていくのか、問われているのかもしれません。

取材協力:三幸貿易公式(@SANKO_TRADING)さん



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