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『なぜか会話が盛り上がる人』は自然に使っている…「話題提供」でも「聞き上手」でもない、“会話を引き寄せる一言”とは?【プロが解説】

  • 2025.8.29
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※Google Geminiにて作成(イメージ)

誰と話してもなんだか盛り上がる人っていますよね。話が途切れず、自然と周囲の人が笑顔になる…そんな人を見ると「どうやったらあんな風になれるの?」と思いませんか?

実は、会話上手=話題を次々と出したり、聞き上手だったりするだけではありません。会話をグイグイ引き寄せる、人を惹きつける“ある一言”が鍵になっているのです。

今回は、プロのコミュニケーション講師も注目するその“会話を引き寄せる一言”について、わかりやすく解説します。

会話が自然に弾む人の秘密は“共感とつなぎの一言”にあり

「話題提供が得意」「聞き上手」というスキルは確かに大切ですが、これだけで会話が盛り上がるわけではありません。実際の会話では、お互いの話に「共感」を示しながら、話を自然に次につなげる「つなぎ言葉」の使い方が重要なポイントです。

例えば、相手の話にただ『うん、そうなんだ』と頷くだけでは不十分です。『それってすごく楽しそうですね』『分かります、その気持ち』といった共感の一言を添えるだけで、相手の心はグッと近づきます。また、「ちなみにその話って、どうしてそう思ったんですか?」など話を深掘りしつつ新しい話題への橋渡しをする言い回しも効果的です。この2つを自然に織り交ぜて使うことで、会話は負担なくスムーズに盛り上がるのです。

心理学研究でも、共感的な返答は相手の信頼感や親近感を高めると示されています。共感的な応答が信頼感を高めることは多くの対人コミュニケーション研究で示されています。

つまり、「共感」と「つなぎ」の一言は、相手の心を動かして会話の流れを作る“スムーズな潤滑油”になっているわけです。

具体例から学ぶ“会話を引き寄せる一言”の習得法と効果的な使い方

では、実際にどうやってこの“会話を引き寄せる一言”を日常で使いこなせば良いのでしょうか。具体的には以下の3ステップが役立ちます。

  1. 相手の話をよく聞く:話の内容だけでなく、言葉の裏にある感情や意味にも意識を向ける。
  2. 共感の表現を取り入れる:「それいいですね!」「すごく分かる!」など、気持ちを代弁する一言を添える。
  3. 話題をつなげる質問や感想を加える:「それでどうなったんですか?」「僕も似た経験ありますよ」など、共感から話を広げる。

例えば、友人が「最近ハイキングにハマってるんだ」と話したら、「楽しそう!自然の中にいるとリフレッシュできますよね。それで、どこの山がおすすめ?」のように返すことで、話がスムーズに広がります。

反対に、単に「ふーん」や「それで?」などの一言では会話が硬く冷たく感じられ、相手の話す気持ちをそいでしまうことも。こうした具体例からも、共感やつなぎの一言が「会話を引き寄せる」鍵だと実感できます。

最近ではコミュニケーション能力を高める研修や書籍でも、この「共感+つなぎフレーズ」が重要視されており、多くのビジネスパーソンや教育現場で取り入れられています。これにより、職場やプライベートでの相互理解や信頼関係が飛躍的に向上するケースが報告されているのも見逃せません。

要するに“共感を示し、次につなぐ一言”が正解

会話が自然に盛り上がる人は、決して話を独り占めしたり、ただ相手の話を聞くだけの達人ではありません。会話の中で多用されるのが、相手の気持ちに寄り添う「共感の一言」と、それを次の話題につなげる「橋渡しの一言」です。これらは心理的な安心感や親しみを生み、結果として会話を引き寄せる魔法のフレーズとなっています。

毎日のコミュニケーションでぜひ意識的に取り入れてみてください。難しく考えずに、相手の感情や話の内容に心を向け、簡単な共感表現+質問を添えるだけで、会話がこれまで以上に楽しく豊かになるはずです。あなたも“なぜか会話が盛り上がる人”の秘密を味方につけて、コミュニケーション上手になりましょう!


監修者:あゆ実社労士事務所

人材育成とキャリア支援の分野で約10年の経験を持ち、社会保険労務士・国家資格キャリアコンサルタントとしても活動。
累計100名以上のキャリア面談を実施し、1on1面談制度の設計やキャリア面談シート作成などを通じて、組織の人材定着と成長を支援してきた。
新入社員向け「ビジネスマナー」「マインドセット」「ロジカルシンキング」研修やキャリア研修では、企画・コンテンツ作成から講師まで一貫して担当。
人間関係構築や部下育成、効果的な伝え方に関する豊富な実務経験を活かし、読者や受講者が一歩踏み出すきっかけとなる関わりを大切にしている。