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『なぜか他人に好かれる人』は無意識にやっている…「気を使う」でも「話を聞く」でもない、“好感度をあげる方法”とは?【プロが解説】

  • 2025.8.28
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

みなさんの周りに、なぜか自然と人が集まる人っていますよね。そういう人は「気を使う」「話を聞く」といった努力もしているかもしれませんが、それだけでは説明がつきません。

実は彼らが無意識に使っている“ある言葉”が、他人の心に人の心を温める役割を果たしているのです。今回は、多くの心理学研究やコミュニケーションのプロも注目する「好かれる言葉」の秘密について探っていきましょう。

これを知ると、あなたも今日から人に好かれる会話ができるかもしれませんよ。

好かれる言葉の正体は「相手の存在を認めるシンプルなひと言」

一般的に、人に好かれるためには「相手に気を使う」「よく話を聞く」などが挙げられます。

しかしそれに加えて、多くのコミュニケーションの専門家が指摘するのは、もっと基礎的でシンプルな要素。そのカギとなる言葉は、「ありがとう」や「助かるよ」といった、相手の存在や行動をしっかり認めて感謝を伝える言葉です。

心理学的にも「認知欲求」と呼ばれる、人は自分が認められたい、理解されたいという根本的な欲求があります。だからこそ、自分の存在や努力を無条件で肯定してくれる言葉は強い安心感を与え、好感度を一気に高めるのです。

例えば、職場で「いつもありがとう」「そのやり方、すごく助かっているよ」とさらっと言われると、それだけで心が温かくなり、「この人には好かれているな」と感じることがあります。逆に、いくら相手の話を熱心に聞いても、感謝や承認の言葉がなければ心の距離は縮まりません。

日常で実践できる好かれる言葉の活用法とその効果

では、この「認めて感謝を伝える」言葉は、どう使えば自然に相手に伝わるのでしょうか?ポイントは、具体的な行動や相手の良さに焦点を当てることです。「ありがとう」だけでなく、「〇〇のおかげでスムーズに進んだよ」「△△さんの考え、とても参考になったよ」と具体性を持たせることで、より心に響きます。

また、こうした言葉は意識して使ううちに自然なコミュニケーションの一部になり、相手からの信頼や好感度が着実にアップします。ビジネスシーンではチームワーク向上や顧客満足度アップ、プライベートでも人間関係のストレス軽減につながることが、コミュニケーション研究や組織心理学の調査でも報告されています。

たとえば、講師やカウンセラーといったコミュニケーションのプロは、まず相手のポジティブな部分を言語化して伝える技術を大切にしています。これは相手の心を開かせる「好かれる言葉」の典型例であり、あなたも日常会話で真似ることができるのです。

“存在を認めて感謝を伝える言葉”が好かれる言葉の正体

「気を使う」や「話を聞く」といった努力も大切ですが、他人に好かれる人は、それに加えて「相手の存在を認め、感謝を言葉にする」という簡単で強力なコミュニケーションのコツを自然に実践していることが多いのです。これこそが“なぜか好かれる”理由の真髄と言えるでしょう。

今日から少し意識して、身近な人に『ありがとう』『〇〇のおかげで助かったよ』と伝えてみましょう。その一言が相手の心に届いた瞬間、今までとは違う温かさが人間関係に生まれるはずです。無意識に出るその“好かれる言葉”は、実は誰でも身につけられる魔法のような力なのです。


監修者:あゆ実社労士事務所

人材育成とキャリア支援の分野で約10年の経験を持ち、社会保険労務士・国家資格キャリアコンサルタントとしても活動。
累計100名以上のキャリア面談を実施し、1on1面談制度の設計やキャリア面談シート作成などを通じて、組織の人材定着と成長を支援してきた。
新入社員向け「ビジネスマナー」「マインドセット」「ロジカルシンキング」研修やキャリア研修では、企画・コンテンツ作成から講師まで一貫して担当。
人間関係構築や部下育成、効果的な伝え方に関する豊富な実務経験を活かし、読者や受講者が一歩踏み出すきっかけとなる関わりを大切にしている。