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『なぜか人が動いてくれる人』は自然に使ってる…「手伝って」でも「みんなで」でもない、“魔法の言葉”とは?【プロが解説】

  • 2025.8.30
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※Google Geminiにて作成(イメージ)

チームで仕事やプロジェクトを進める時、「協力してほしい」とか「手伝ってくれる?」とお願いしても、なかなか思うように動いてもらえないことってありますよね。逆に、なぜか自然に周りが助けてくれたり、チームの一体感が生まれる人もいます。その違い、一体どこにあるのでしょうか?

実は「協力をお願いする言葉」に秘密があります。ただ単に「手伝って」「みんなでやろう」と声をかけるだけではなく、ちょっとした言い回しの工夫が相手の心に響き、自然と協力意欲を引き出すのです。今回は、「なぜかチームでの協力がうまくいく人」が使っている言葉の特徴と、その背景にある心理学的な理由を解説します。

協力の言葉は「お願い」ではなく「共感」と「尊重」から

多くの人が「協力をお願いするときにどう声をかければいいのか?」で悩みます。単に「手伝って」と頼んでも、相手は「忙しい」「今は自分に余裕がない」と感じてしまうことも多いからです。

さらに、「みんなでやろう」という言葉は一見チームワークを強めるように思えますが、実は仲間全員に同じことを求めてしまい個々のモチベーションには響きにくいのです。

心理学的に見ると、人は「自分が意味ある存在だ」と感じることで協力行動を取りやすくなります。そのため、ただのお願いから一歩進んで「あなたの力が必要だ」「あなたの役割がこのチームに欠かせない」という個別の尊重が大切というわけです。言葉の選び方では「○○さんの意見がすごく参考になるから、一緒に考えてほしい」というように相手の強みや価値を明確に示すことがポイントになります。

具体的に使える!協力を引き出す言葉のテクニック

では、実際にどういった言葉遣いが効果的なのでしょうか?

例えば、単なる「手伝って」に代わる言葉として、「あなたのスキルを活かせるこの部分、お願いできる?」というフレーズは、相手の能力に直接働きかけます。これにより「自分が貢献できる」と実感できるため、主体的な協力が生まれやすいのです。

また、「みんなでやろう」ではなく、「ここは○○さんが持っている経験が一番役立つ場面。力を貸してもらえると助かります」という伝え方も有効です。これには「個々の役割の明示」と「感謝の気持ち」を込めることで、相手に自分が不可欠な存在であると認識させ、協力を促す効果があります。ビジネス現場やスポーツチーム、ボランティア活動でも共通して活用できるテクニックです。

協力を生む言葉は「言葉のチョイス」と「伝え方」が鍵

まとめると、チームの協力をうまく引き出す人は、単に「手伝って」や「みんなで」という一見便利に思えるフレーズに頼らず、より相手に伝わる言葉を選びます。相手の特長や役割を認めて尊重したうえで、具体的に「ここをお願いしたい」と明確に伝えています。また、感謝の意や共感の気持ちを込めることも忘れません。

このような言葉のちょっとした工夫によって、相手は「自分が必要とされている」「この協力は意味がある」と感じ、自然とチームのために動きたくなるものです。誰でも今すぐできるシンプルなコミュニケーション術ですので、ぜひ日常のチームワークに取り入れてみてください。そうすればこれまで以上にスムーズに、そして気持ちよく協力が得られるでしょう。


監修者:松田敦志(まつだ あつし)
日本公認会計士。ビジネスコーチ・メンター。
大手監査法人にてIT監査・会計監査を担当し、プライム上場企業で最高会計責任者・執行役員を歴任。
豊富なマネジメント経験とビジネスコミュニケーションの知見をもとに、経営層から若手ビジネスパーソンまで幅広く指導・助言を行っている。
著書や記事執筆も手掛け、実務に根ざした監修を行っている。