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『なぜか皆に好かれる人』は自然にやっている…「ありがとう」でも「お疲れ様」でもない、優秀な“感謝フレーズ”とは?【プロが解説】

  • 2025.8.29
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

職場や友人の輪の中で、なぜか自然と周囲の人から好かれる人っていますよね。何か特別なことをしているわけでもないのに、気づけば「ありがとう」「お疲れ様」以上の信頼や好感を集めています。

ただの挨拶だけでは説明しきれない、無意識に使っている“気配りフレーズ”こそが、その魅力の秘密かもしれません。今回の記事では、プロの心理学やコミュニケーションの視点から、その“魔法の言葉”を解き明かします。

心に響く一言を見逃すな!好かれる人が使う“気配りフレーズ”とは?

「ありがとう」や「お疲れ様」といった感謝や労いの言葉は広く知られ、実際にコミュニケーションの基本とされています。

しかし、それだけでは「なぜか好かれる人」と「普通の人」との間にある“距離”を埋めることはできません。社会心理学における“承認欲求”では、好感度が高い人は相手の心の状態や状況に寄り添った言葉を瞬時に選んでいます。例えば、相手の努力や苦労に気づいていることを伝えたり、「今日の◯◯、すごく良かったよ」と具体的に言及したりします。

「ありがとう」や「お疲れ様」には感謝やねぎらいの意味があって大切ですが、より相手の心に響くのは、「最近忙しそうだね、頑張ってるね」という具体的な気配りの言葉だと言われています。

このタイプの気配りフレーズは、単なる挨拶以上に相手との距離を縮めやすく、「あなたのことを見ていますよ」というメッセージになります。そのため、無意識に使いこなしている人が自然と周囲から好かれているのです。

実践例から学ぶ!自然に好かれる人の“気配りフレーズ”の使い方

例えば職場で忙しそうな同僚に対して、「最近忙しそうだけど、無理してない?体調は大丈夫?」「頑張ってるね」「助かってるよ」と声をかける。

これはただの挨拶や感謝とは違い、相手の状態を気遣うフレーズです。こうした一言は心理的に「認められた」「気にかけてもらえている」と感じ、信頼されやすくなります。また、飲み会やチームミーティングで「◯◯さんが丁寧に準備してくれたおかげでスムーズに進んだね」と具体的な貢献を言葉にすることも効果的。

心理学では『具体性の効果』と呼ばれ、抽象的な言葉より具体的な言葉のほうが相手に伝わりやすいことが分かっています。

無意識に言葉を選ぶことで、周囲の人は「この人は気にかけてくれている」と自然に感じるようになるのです。こうした“気配りフレーズ”は、習慣として意識的に練習することで誰でも使いこなせるようになります。特別なトレーニングや長時間の研修は不要で、日常の会話のなかで相手の状況を少しだけ観察し、それに合わせた一言を添えるだけ。これが“なぜか周囲に好かれる”人の秘訣と言えるでしょう。

一言の力で築く心のつながり

「ありがとう」「お疲れ様」ももちろん大切ですが、ほんの少し踏み込んだ“気配りフレーズ”が人間関係における信頼と好意を深めるカギになります。周囲に好かれる人は、無意識の中で相手の立場や心情に目を向け、具体的な言葉で寄り添いを示しているのです。

あなたも今日から、日常の中でちょっとした気づきを言葉にしてみましょう。それだけで周りとの距離が一気に縮まるはずです。小さな一言の積み重ねが、より良い人間関係を築く効果的なフレーズになります。


監修者:あゆ実社労士事務所

人材育成とキャリア支援の分野で約10年の経験を持ち、社会保険労務士・国家資格キャリアコンサルタントとしても活動。
累計100名以上のキャリア面談を実施し、1on1面談制度の設計やキャリア面談シート作成などを通じて、組織の人材定着と成長を支援してきた。
新入社員向け「ビジネスマナー」「マインドセット」「ロジカルシンキング」研修やキャリア研修では、企画・コンテンツ作成から講師まで一貫して担当。
人間関係構築や部下育成、効果的な伝え方に関する豊富な実務経験を活かし、読者や受講者が一歩踏み出すきっかけとなる関わりを大切にしている。