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『なぜか相談をされる人』は絶対にしない … 「わかる」でも「それはひどい」でもない、“寄り添う聞き方”とは?【プロの監修】

  • 2025.9.6
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※Google Geminiにて作成(イメージ)

友だちや同僚からなぜかよく相談をされる人っていますよね。話を聞くのが上手で頼りにされているというイメージがありますが、実は「わかる」「それはひどい!」などの共感表現や同情は、必ずしも寄り添っているわけではないんです。では、相談をされたときに本当に“そばにいる”感じを出すにはどうすればよいのか?今回は、ただ感情を共有するだけでなく、相手の心に響き、信頼を深める「寄り添う聞き方」のヒントを解説します。

「わかる〜」や「それはひどい」は逆効果?相談が増える人の聞き方の本質

相談を受けるとつい「わかる〜」「それはひどいね」と言いたくなりますよね。これらは「共感」の言葉としてよく使われますが、心理学の研究では、表面的な共感だけでは相手の心に深く寄り添えないことがわかっています。むしろ、「それはひどい」と同情すると、問題を過度にネガティブに捉えさせてしまうことも。

相談を受けるのが得意な人は、相手の表面的な感情ではなく、その裏側にある思いや考えに耳を傾けています。たとえば、困っている理由だけではなく、「なぜそう感じるのか」「何を望んでいるのか」に焦点を当てることで、話し手が自己理解を深められるように促しています。こうした聞き方は「傾聴」と呼ばれ、適切に行うことで相手の心が安心し、信頼関係が築かれやすくなるとされています。

具体的には?“寄り添う聞き方”の実践法と効果的なフレーズ

では、具体的にはどんな聞き方が「なぜか相談される人」のスキルなのでしょうか。ポイントは「相手が語りたいことを引き出し、自分で考える余地を残す」ことです。以下のようなテクニックが効果的とされています。

  • オウム返し:相手の言葉を繰り返すことで「ちゃんと聞いてるよ」というサインを送る。例:「そう感じたんだね」
  • 質問で深掘り:感情や思考の背景を探るために「それってどういうこと?」、「どう思ってるの?」と尋ねる
  • 感情の明示:言葉になっていない気持ちを推測して伝える。例:「それはかなり辛かったんだね」
  • 自分の意見や評価は控える:「よく頑張ったね」など肯定はしても、無理に解決策を押し付けない

こうした聞き方を実践すると、相談された人はただ話すことで自分の内面を整理しやすくなり、また相談する相手への安心感が増します。これが「なぜか相談をされる人」が自然と周りに頼られる理由なのです。

心理学者のカール・ロジャーズは「傾聴は相手の感情をそのまま受け入れる態度が大切」と提唱し、多くのカウンセリング現場でもこの手法が取り入れられています。さらに、忙しい現代では、相手の感情をしっかり受け止められる人が貴重な存在として好まれる傾向も強まっています。

監修者コメント:
傾聴はスキルではなく“態度”です。大切なのは「答えを出すこと」ではなく「相手が自分の気持ちを安心して言葉にできる空気をつくること」です。そのためには、相手の沈黙を埋めずに待つ姿勢も大切な要素です。

ほんとうに寄り添う聞き方で築く信頼と豊かな人間関係

相談を受けることは信頼の証。その期待に応えるためには、「わかる」や「それはひどい」といった即時的な反応に頼るのではなく、相手の話をじっくり聴き、自分の価値観を押し付けず、その人の感情や思いを尊重することが重要です。こうした聞き方を意識すると、お互いの距離が縮まり、人間関係がより深く温かいものになります。

「なぜか相談される人」の共通点は「自分よりも相手の気持ちを優先して聴く力」だと言い換えられるでしょう。その結果、相談してくれた相手は「話すことで気持ちが整理できた」「自分のことを受け入れてくれた」と感じ、さらにその人に心を開きやすくなります。

普段何気なく行っている聞き方を少し変えるだけで、あなたも周囲から「相談したい存在」として頼られる存在になれます。ぜひ今日からでも、相手の言葉だけでなく、その先の気持ちに目を向けてみてはいかがでしょうか。

監修者コメント:
相談をされる人は“解決する人”ではなく、“安心して話せる人”だったりします。相手に寄り添う聞き方とは、言葉のやりとり以上に『評価せずにただ聴く姿勢』『私はあなたの味方であるという姿勢』にこそ表れます。

監修者:エグセクティブコーチ・著者 仙道達也(Instagram)

株式会社マーケティングフルサポート代表。脳科学、行動経済学や心理学、NLPなどを組み合わせた独自のコーチング技術「アート・シフト・コーチング」を開発。コーチング文化を世界に広めるため、起業家や経営者のほか、セラピストや会社員など様々なキャリアをもつ受講生のキャリア支援やビジネスサポートを行う。近著『愛されフリーランスのすすめ』(幻冬舎)。