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『なぜか一緒にいると落ち着く人』は無意識にやっている … 「気配り」でも「共感」でもない、“安心感の出し方”とは?【プロが監修】

  • 2025.8.27
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

誰にでも、一緒にいるだけでホッと安心できる「そんな人」がいますよね。話が合うわけでも、特別な気配りをしてくれるわけでもないのに、心が安らぐ存在。なぜそんな“安心感”が生まれるのでしょうか?

実は、単なる気配りや共感といった表面的な行動だけでは説明できない、もっと深いコミュニケーションのあり方に秘密があります。この“一緒にいると落ち着く”感覚は、日常の人間関係を豊かにするヒントにもなるでしょう。

心地よい“安心感”は表情や存在の“自然さ”から生まれる

私たちが誰かと一緒にいて「落ち着く」と感じるとき、多くはその人の言動よりも、無意識レベルの“存在感”が影響しています。

たとえば心理学では、「安全基地」としての存在が重要視されており、その人が無理なく自分の感情をさらけ出せる空間を自然に作り出している場合、一緒にいる側も安心できるのです。これは必ずしも相手に合わせたり、強い共感を示したりする必要はありません。

また同調や相手を気遣う“気配り”が、時に意識的になりすぎてしまうと逆効果になることも。

逆に、自然体でいる人の表情や呼吸のリズム、声のトーンなどが、不思議と相手の心拍や気分を安定させる「生理的な共鳴」をもたらしていることも研究で明らかになっています。つまり言葉に頼らずとも、ただ「そこにいる」という無意識の存在感が、安心感を感じさせるのです。

監修者コメント:
心理学では、この“安心感”は「心理的安全性」とも呼ばれます。「否定されない」「この人は味方でいてくれる」と感じられる関係性こそが、創造性や信頼関係の基盤となります。

相手のペースを“尊重”する姿勢が生み出す無言の安心感

具体的にどうやってその“安心感”が成立しているのかもう少し掘り下げてみましょう。

たとえば一緒にいる間、相手が話すペースを無理に変えようとせず、むしろ自然に相手の呼吸や動きを受け入れている人。こうした態度は相手に「ありのままの自分」でいられる空気を作ることに繋がります。

加えて、相手の沈黙やわずかな表情の変化を無理に埋めることなく、そのままの状態を受け止められる人は、結果として相手の心を無言のうちに支えているのです。この“非言語的な受容”が心拍数やストレスを軽減させるデータもあり、まさに“気配り”や“共感”の次元を超えた心地よい安心感をもたらしています。

逆に、過度に話題を盛り上げようとしたり、相手の気持ちを読んで無理に同調しようとすると緊張感が生まれやすいことも心理学実験で検証されています。無意識にリラックスできる相手とは、“相手のペースを尊重し、自然なまま接する”、これがとても大事なポイントなのです。

監修者コメント:
あなた自身の安心感も大切です。ご自身が安心できていないと、相手に安心感を与えることはできません。まずは自分のペースや呼吸を整えることが、相手への“無言の安心感”につながります。

誰でもできる“自然な安心感の出し方”で関係を豊かに

こうした安心感を意図的に作ろうとしても、あまりに計算的になると逆効果。

大切なのは、「自分自身が無理なく自然体でいること」。例えば、相手の話を自分の心が動く範囲で興味深く聴き、話すときも無理に盛り上げようとせず、自分のペースでゆったり関わること。無意識のうちに相手の呼吸や姿勢を合わせてみるのも効果的と言われています。

また、無理に共感しようとするのではなく、相手の表情や空気感を「そのまま受け入れる」姿勢が、相手の「居心地の良さ」につながります。そうした“何もしないけど安心できる存在”になることが、実は一番の“気配り”や“共感”よりも強力な安心感の出し方と言えるでしょう。日常の友人関係や職場で、自然体であなたらしい安心感を感じられる存在を目指してみてはいかがでしょう。


監修者:エグセクティブコーチ・著者 仙道達也(Instagram)

株式会社マーケティングフルサポート代表。脳科学、行動経済学や心理学、NLPなどを組み合わせた独自のコーチング技術「アート・シフト・コーチング」を開発。コーチング文化を世界に広めるため、起業家や経営者のほか、セラピストや会社員など様々なキャリアをもつ受講生のキャリア支援やビジネスサポートを行う。近著『愛されフリーランスのすすめ』(幻冬舎)。