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『なぜか反発されない上司』がしている … 「命令」でも「お願い」でもない、部下のやる気を引き出す“伝え方”とは?【プロが解説】

  • 2025.8.16
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※Google Geminiにて作成(イメージ)

職場でのコミュニケーションは、指示やお願いの仕方ひとつで大きく変わります。特に上司が部下へ何かを伝えるとき、「命令」と感じさせてしまうと反発を生みやすいですよね。でも逆に「お願い」も、時には頼りなさを感じさせてしまうことも。

では、なぜか反発されず、むしろ部下のやる気を引き出す伝え方があるとしたら?今回の記事では、そんな“命令”でも“お願い”でもない、プロが解説する効果的なコミュニケーション術についてわかりやすくご紹介します。

感情と目的を織り交ぜる「共感」を活かした伝え方の秘密

多くの上司が陥りやすいのは、単に「やってほしいこと」を伝えるだけの指示やお願いになってしまうこと。

部下はそれを聞くと「また命令か」「強制されている」と感じ、心が閉ざされがちです。実際、心理学の研究では、人は「自分の意志で行動している」と感じるとモチベーションが高まることが明らかになっています(自己決定理論)。

そこで、「なぜそれをやる必要があるのか」「その行動がどんな意味を持つのか」を共感を込めて伝えることが大切です。

例えば単に「資料をまとめて」と命じるのではなく、「この資料は〇〇プロジェクトの成功に直結していて、君の丁寧なまとめ方がみんなの理解を深めるからぜひ頼りにしている」と伝える。

このように目的と部下の価値をリンクさせ、感謝や期待の気持ちまで乗せることで、単なる命令が「自分ごと」として受け取られやすくなります。

監修者コメント:
また、「この経験は、今後あなたが〇〇を任されるときにも必ず活きるはず」というように、業務の意義を未来の成長やキャリア形成と結びつけると、部下の内発的動機が強まりやすくなります。

質問や提案を織り交ぜて「一緒に作り上げる」姿勢を示すテクニック

さらに一歩進んで、やる気を引き出しやすいコミュニケーション術として、「命令」でも「お願い」でもない言い回しに“問いかけ”や“提案”を活用する方法があります。

たとえば、「このやり方で進めてみようと思うんだけど、どう思う?」と質問し、部下の意見を引き出すことで主体性を促します。この手法を使う上司は、部下が自ら考え行動できる風土を自然に作り出しています。

具体的には、

  • 「ここで〇〇してみるのはどうかな?」
  • 「こんな視点から見たアイデアはあるかな?」

など、猶予や条件緩和の言葉を添えつつ選択肢や意見を求めるスタイルです。こうした接し方は、ただ従うだけではなく、自分がチームの一員として認められている感覚を与えます。

実際に企業の調査では、部下が意見を言いやすい職場では離職率が低く、生産性が上がる傾向が強いことが確認されています。

「命令」でも「お願い」でもなく、“部下の心を動かす伝え方”のまとめ

結局のところ、反発されずに部下のやる気を引き出す伝え方は、単に命令して終わりではありません。

監修者コメント:
部下のやる気を引き出す言葉は、普段からその人の努力や小さな成果を見て承認しているからこそ響きます。信頼は“言葉の瞬間”ではなく、日々の観察と認知の積み重ねで育つのです。

例えば、

  • 部下の価値や感情に共感し、目的を明確に伝える
  • 問いかけや提案を交え、部下の主体性を尊重する
  • 行動の意味づけや期待を具体的に示し、自分ごととして受け止めてもらう

これらを自然に実践する上司のもとでは、部下からの反発は少なく、深い信頼と高いモチベーションが生まれます。今日から意識して取り入れてみることで、チームの雰囲気や成果も確実に変わってくるでしょう。


監修者:株式会社マーケティングフルサポート代表 仙道達也

脳科学、行動経済学や心理学、NLPなどを組み合わせた独自のコーチング技術「アート・シフト・コーチング」を開発。コーチング文化を世界に広めるため、起業家や経営者のほか、セラピストや会社員など様々なキャリアをもつ受講生のキャリア支援やビジネスサポートを行う。