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『なぜか新人の成長が早い人』は密かに実践してる … 「丁寧に教える」でも「質問を促す」でもない、“伸ばす伝え方”とは?【プロが解説】

  • 2025.8.21

「新人の教育は丁寧にしよう」「わからなければ質問をしてもらおう」――こうした教え方はよく耳にしますよね。でも、“なぜか成長が早い新人”を育てる人は、これらの方法だけに頼っていません。むしろ、そこから一歩踏み込んだ“伸ばす伝え方”を実践しているんです。この記事では、その具体的な方法と背景を解説していきます。どうすれば新人が主体的にスキルアップし、自信をつけていけるのか。できるだけわかりやすく、誰でも取り入れやすいメソッドを紹介しますので、ぜひ最後まで読んでみてください。

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※Google Geminiにて作成(イメージ)

“丁寧に教える”と“質問を促す”だけじゃ足りない理由

まず、多くの人が新人教育において「丁寧に教える」「質問を促す」という基本を大切にしています。確かに、優しくわかりやすく説明し、わからないことを素直に聞いてもらうことは、成長の土台となります。
ただ、現場のプロフェッショナルたちによれば、このスタイルだけでは「自分から考えて動く力」が育ちにくいのが現実です。

例えば、丁寧すぎる指示は新人を受動的にさせ、教えられたことだけをこなす行動にしてしまいがち。質問を待つスタイルも、新人が「迷惑をかけたくない」「どうせ答えられないかもしれない」と感じると機能しないことがあります。こうした状況では、「なぜそれが必要か」「自分ならどう判断するか」といった思考のクセや判断力が育ちにくいのです。

つまり、「ただ教える」「ただ聞かせる」のは表面的なコミュニケーションに過ぎず、長期的な成長にはつながりにくいのです。では、伸びる新人が育つためには何が必要なのでしょうか?

“伸ばす伝え方”の核心は“考えさせ助ける”スタンス

成長スピードの速い新人の指導者が実践しているのは、「答えを教える」のではなく「考える余地を残す」伝え方です。具体的には、あえて答えをすぐに伝えず、ヒントを出しながら「どう思う?」「これならどうする?」と問いかけ、本人に考えさせるプロセスを大事にしています。

この方法の利点は大きく3つあります。

  • 思考力が鍛えられ自己判断が養われる
  • 課題の本質を自分なりに掴むことで、理解が深まる。
  • 失敗を恐れず挑戦する姿勢が身につく

例えば、ある新人に報告書の書き方を教えるとき、「こうしてください」と指示する代わりに、「どんな情報が必要そう?」と質問し、本人に考えさせてからサポート。このように相手の頭を使わせることで、次回の報告書作成時、最初から必要な情報を整理して提案できるようになった、など自力で答えを見つけられるようになります。

さらに、ミスしたときも「何が原因だと思う?」とまず自己分析を促すので、同じ失敗を繰り返しにくくなるのです。経験が浅い分、不安やプレッシャーも大きい新人にとって、「考える時間」と「自分の意見を持てる環境」は自信とやる気を引き出す大切なサポートになります。

伝え方を変えるだけ。伸びる新人は自分で道を切り拓く

成長が早い新人を育てるコツは、ただマニュアル通りに教えるのではなく、「自分で考え行動する力を引き出すこと」にあります。丁寧に教えることや質問を促すことももちろん大切ですが、そこに「考える余地を与えること」「失敗から学べるように導くこと」をプラスすると効果はグッと高まります。

教える側も受け身にならず、毎回「今日は何を考えてもらおうか?」「失敗したらどうフォローしようか?」と意識的に工夫することが鍵です。

今日からでもできる、この“伸ばす伝え方”を取り入れてみませんか。
新人が自分の頭で考え、自分の足で歩めるようになる姿は、きっと大きな喜びと職場の活力につながります。


監修者:あゆ実社労士事務所
人材育成とキャリア支援の分野で約10年の経験を持ち、社会保険労務士・国家資格キャリアコンサルタントとしても活動。
累計100名以上のキャリア面談を実施し、1on1面談制度の設計やキャリア面談シート作成などを通じて、組織の人材定着と成長を支援してきた。
新入社員向け「ビジネスマナー」「マインドセット」「ロジカルシンキング」研修やキャリア研修では、企画・コンテンツ作成から講師まで一貫して担当。
人間関係構築や部下育成、効果的な伝え方に関する豊富な実務経験を活かし、読者や受講者が一歩踏み出すきっかけとなる関わりを大切にしている。