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周囲から「仕事がやりづらい…」と思われてるかも…職場で空回りしてしまう、“残念な気遣い”とは?【臨床心理士が監修】

  • 2025.8.6
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職場では誰もが少しでも周囲のためになりたいと気遣いをするもの。でも、その「良かれと思って」の行動が思わぬマイナス効果を生むことがあるのをご存知でしょうか?
親切心や気配りが裏目に出ると、逆に周囲から「仕事がやりづらいな」と感じられてしまうことも。
今回は、そんな“危険な気遣い”とは一体どんなものなのか、そしてなぜ避けるべきかをわかりやすく解説します。

ありがちな「危険な気遣い」が引き起こす誤解とストレスの根源

職場の気遣いは大切ですが、「相手が嫌がることを避けたい」「トラブルを未然に防ぎたい」という善意から、かえって悪い印象を与えてしまうケースは少なくありません。

例えば、必要以上に相手の仕事に口出しをしたり、「困っているだろう」と決めつけて勝手に手伝おうとすると、相手の自主性を奪い、余計なプレッシャーを与えてしまうことがあります。

また、挨拶やお礼の言葉を過剰に重ねたり、相手の意見をすぐに肯定しすぎたりすると、本心や意見を伝えにくい空気を作ってしまうことも。

一見親切そうに見えるのに、実はコミュニケーションの摩擦や誤解を招きやすいのが“危険な気遣い”の特徴です。こうした過剰な援助行動は、心理学において、相手の自尊心や自己効力感を損なう原因になると指摘されています。

具体例から学ぶ!やりすぎ気遣いの落とし穴と適切な接し方

もう少し具体的に見てみましょう。

たとえば、資料作成で苦戦している同僚を見て「あれこれ手伝ってあげよう」と声をかけすぎたり、指示が曖昧な仕事で「どうしたらいい?」と何度も確認して業務を妨げてしまうのは「世話焼きすぎ」と言えます。

この場合、相手が自分で考える機会が減り、学ぶチャンスを奪うことにもつながります。

その一方で、「相手のペースやスタイルを尊重し、必要な時だけ適切なサポートを提供する」ことは真の気遣いです。

たとえば、「何か困ったら声をかけてね」と一言伝えておく、あるいは相手が求めた時に具体的な助言をする。これにより、相手は自分の力で問題を解決しつつ、サポートの存在にも安心感を得られます。

周囲の人間関係が良好な職場になるためには、このバランス感覚こそが重要なのです。

かしこい気遣いで職場をもっと居心地よくしよう!

職場での気遣いは、やりすぎると相手に余計な負担や誤解を与え「仕事がやりづらい」と感じさせてしまうことがあります。

相手の立場に立ちすぎるあまりに自主性や本音を奪ってしまったり、不必要な手助けや過剰な言葉が逆効果になるケースは意外に多いものです。

大事なのは「相手が本当に求めていること」に耳を傾け、ほどよい距離感を保つこと。適切なサポートを心がけ、押しつけがましくならないよう心掛けることで、自分も周囲も気持ちよく働ける環境を作れます。あなたのその“気遣い”、今一度見直してみませんか?


監修者:米澤 駿(よねざわ しゅん)
心理カウンセラー(公認心理師・臨床心理士)として、これまで多様な現場で支援に約10年間携わってきました。また、私自身もこれまで組織に所属し心理職として活動してきたため、「ビジネス・人間関係」に強い関心を持っています。カウンセリングにとどまらず、コーチングやファシリテーションのスキルも取り入れ、現場で培った視点と専門知識をもとに、分かりやすく実践的なアドバイスを心がけています。