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『大きな決断を間違えない人』は無意識にやってる…迷った時に自分に問う、“たった一つの質問”とは?【プロが監修】

  • 2025.8.17
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

人生の重大な選択、たとえば進学、転職、引っ越し、結婚…。誰しも一度は「本当にこれでいいの?」と迷った経験があるはずです。

悩みすぎて決断が先送りになったり、不安に押しつぶされそうになったり。では、大きな決断を間違えない人は迷った時、どんな“質問”を自分に投げかけているのでしょうか?

この記事では、そんな決断の迷路から抜け出すヒントになる「たった一つの質問」を紹介し、なぜそれが効果的なのかを深掘りします。あなたの人生を左右する決断を、少しでも納得感のあるものに変えられるかもしれませんよ。

見過ごせない決断の重みと迷いの正体に迫る

人は一日に何千もの選択をしていると言われますが、その中でも「人生を大きく左右する決断」は特別なプレッシャーが伴います。

医学的にも、決断に際しては当事者の感情やストレスホルモンのコルチゾール濃度が絡み合い、冷静な判断が難しくなることがわかっています。

心理学の研究では、情報過多(情報の多さ)が迷いの一因とされ「選択のパラドックス」と呼ばれています。要するに、選択肢が多すぎるほど人は決定を先送りしたくなるのです。

また、決断時の“迷い”は社会的な視点も影響します。家族や仕事の期待、周囲の価値観に縛られることで、「自分の本当の気持ち」が見えづらくなることも珍しくありません。このように、大きな決断に際しての迷いは、単なる優柔不断だけではなく、心理的・社会的要因が複雑に絡み合っているのです。

その人が問いかける“たった一つの質問”とは?実はシンプルな真実

こうした迷いを打ち破り、大きな決断を間違えない人たちが心の中で自問するのは、ズバリ「これを選んだ自分は、本当に幸せになれるだろうか?」というシンプルな問いです。直感的にもシンプルで、ありきたりと思うかもしれません。しかし、この問いは心理学的にも非常に効果的だといわれています。

この質問のポイントは、未来の自分の幸福に焦点を合わせていること。過去の失敗や周囲の期待ではなく、「自分の感情に正直であるか」を探るのです。選択肢の中で最も重要視すべきは「自己の幸福感」であり、これを基準に意思決定する人の方がストレス増加や後悔のリスクが低いことがとわかっています。

例えば進学先を決めるとき、学歴や世間体を重視して迷うより、「この大学に行った自分は日々の生活に満足できるか?」と問いかけること。これが一貫した基準となり、迷いを整理しやすくなります。そうすることで、他人の評価からの自由度が高まり、自分軸の決断へとつながるのです。

決断の場での応用法と心構え—あなたも今日から試せる実践術

では、この質問を実生活の大きな決断にどう活用すればよいのでしょうか?実践のポイントを挙げてみます。

  • 具体的にイメージする:「自分はこの選択をした後、○年後にどんな感情で過ごしているだろうか?」とリアルに想像することが重要です。未来の幸福イメージをじっくり描くほど、迷いはクリアになります。
  • 感情を書き出す:頭の中だけでなく、紙に「幸せになれるかどうか」の感情や理由を記入すると、より客観的に自分を理解できます。
  • 信頼できる第三者に相談しつつ、自問を忘れずに:他人の意見も大切ですが、最終判断はあくまで自分の幸福を基準にする習慣をつけましょう。

また、心理的底上げのために瞑想やマインドフルネスを取り入れて心を落ち着け、頭ではなく心の声に耳を傾ける時間を作ることも効果的です。これにより感情のノイズが減り、正しい質問が自然に浮かびやすくなります。

迷いから解放されるカギは「未来の幸せ」にあり

大きな決断を間違えない人が自分に問いかける“たった一つの質問”――それは「これを選んだ自分は、本当に幸せになれるだろうか?」という、とてもシンプルだけどとても深い問いです。

この質問は、迷った時に自分の本当の気持ちにアクセスし、周囲の価値観から解放され、自分軸で未来の幸福を見つめるヒントになります。

決断は誰にでも難しいものですが、この質問を常に心の中に持つことで、迷いを整理し、より納得感のある選択ができるはずです。あなたも次の大きな決断に直面したとき、ぜひこの質問を自分に投げかけてみてください。きっとその答えが、あなたの未来を優しく照らしてくれるでしょう。


監修者:川谷潤太(かわたに じゅんた)(株式会社脳レボ 代表)

兵庫県の大手学習塾において、当時最年少で校長に就任後、1教室で1,000名以上の生徒が通う学習塾に発展させ、講師研修や入試特番テレビのコメンテーターなども務める。

その後、岡山県の創志学園高校へ赴任し、学校改革とスポーツメンタル指導を担当。史上最速、創設1年、全員1年生で甲子園に出場した硬式野球部では3季連続甲子園出場を果たし、6名のプロ野球選手が誕生。ソフトボール部では3季連続日本一、柔道部では日本一や世界一の選手も輩出した。

2019年に株式会社 脳レボを創設し、オリンピック選手やプロ野球選手など、アスリートやスポーツチームへのメンタル指導、子ども・保護者・教員向けの教育講演、企業の人材育成マネジメントや研修などを手がけ、講演回数は8年間で1,500回以上、受講者は12万名を突破。脳科学や大脳生理学、バイオフィードバック工学をベースとした、具体的かつ実践的な手法により、多くの方の願望目標達成をサポートしている。