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『なぜか説明がうまい人』には“ある共通点”があった…“結論から話す”より重要な、「話の組み立て方」とは?【プロが監修】

  • 2025.8.8
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※Google Geminiにて作成(イメージ)

何気ない会話や仕事のプレゼンで、「あの人、説明がやけにうまいな」と感じたことはありませんか?

多くの人が「結論から話す」のが良いと教わりますが、実はそれだけでは説明上手にはなれません。説明力の真髄は、話の“組み立て方”にあるのです。

この記事では、「なぜか説明がうまい人」が実践している思考法を掘り下げ、結論を伝える以上に大切なポイントを具体的に解説していきます。

「結論から話す」だけでは物足りない理由とは?説明の悩みを解決

「結論から話す」とは、よくビジネスやコミュニケーションの基本として語られます。たしかに、最初にはっきり結論が伝えられると、相手は話の方向性をつかみやすくなります。

しかし、それだけだと、聞き手の理解や納得感は十分に得られないケースが多いのです。

例えば、情報の背景や根拠が抜けていると、「なぜその結論なのか?」という疑問が残り、誤解や混乱を招くこともあります。また、話が単調になりがちで、聞き手の興味や共感を引きにくいという欠点も否めません。

こうした問題は、多角的な視点から順序よく話の流れを組み立てることで解決可能です。つまり、説明がうまい人は単に「結論」を先に言うだけでなく、その結論に至るまでの“ストーリー”をわかりやすく編み上げているのです。

効果的な話の組み立て方:「WHY」「HOW」「WHAT」で納得をつくる

説明上手な人の話の流れを分析すると、「結論→理由(WHY)→具体例や方法(HOW)→まとめ(WHAT)」という構造を自然に使っています。これは聞き手の理解を促進し、納得感を高める効果があります。

たとえば「この商品をおすすめします」という結論のあと、「なぜなら〇〇だからです」と理由を示し、さらに「実際に使うとこんなメリットがあります」と具体的な使い方や利点を説明します。最後に「だから、あなたにぴったりです」と締めることで、話全体がしっかりまとまり、聞く人を納得させやすくなります。

また、聞き手が知りたい情報を想像し、必要な情報を順序よく並べる“聞き手目線”も重要です。

話す内容を準備する際は、「聞く人は何を知りたいのか?」を軸に整理しましょう。

この思考法はプレゼンや営業、日常会話でも活用でき、説明可能性や説得力を大幅にアップしてくれます。

説明がうまくなるには「話の筋道」をイメージせよ!

話の組み立て方をマスターする第一歩は、伝えたい内容の「全体像=筋道」をイメージすることです。これにはメモやマインドマップを活用すると効果的です。話の要点を洗い出し、順序立てて並べていくと、論理的な流れが見えてきます。

また、「結論は最後に伝える」場合もあります。たとえば、感情や共感を先に作ってから結論を示すことで、説得力が増すケースもあります。このように、話の目的や場面によって柔軟に組み立て方を変えることも説明上手の秘訣です。

さらに、急いで結論だけに飛びつくのではなく、情報のスムーズな繋がりを意識することで、聞き手の「わかった!」「なるほど!」のリアクションを引き出せます。これが“なぜか説明がうまい人”が持つ独特の思考法と言えます。

話の組み立て方が変わると説明の質は劇的にアップする!

「結論から話す」だけではなく、「話のどこに何を置くか」「どう流れを作るか」まで意識することで、説明は格段にうまくなります。多角的な視点をもって、聞き手が納得しやすいストーリーを組み立てることで、コミュニケーションの質は飛躍的に向上するのです。

これにより単に情報を伝えるだけでなく、相手の心に響く説明ができるようになります。ぜひ日常から話の骨組みを意識し、柔軟に使い分ける思考法を取り入れてみてください。

説明がうまくなるコツは、一朝一夕で完成するものではありません。しかし、正しい話の組み立て方を学び、実践を重ねることで、誰でも「なぜか説明がうまい人」へ近づけるはずです。


監修者:川谷潤太(かわたに じゅんた)(株式会社脳レボ 代表)

兵庫県の大手学習塾において、当時最年少で校長に就任後、1教室で1,000名以上の生徒が通う学習塾に発展させ、講師研修や入試特番テレビのコメンテーターなども務める。

その後、岡山県の創志学園高校へ赴任し、学校改革とスポーツメンタル指導を担当。史上最速、創設1年、全員1年生で甲子園に出場した硬式野球部では3季連続甲子園出場を果たし、6名のプロ野球選手が誕生。ソフトボール部では3季連続日本一、柔道部では日本一や世界一の選手も輩出した。

2019年に株式会社 脳レボを創設し、オリンピック選手やプロ野球選手など、アスリートやスポーツチームへのメンタル指導、子ども・保護者・教員向けの教育講演、企業の人材育成マネジメントや研修などを手がけ、講演回数は8年間で1,500回以上、受講者は12万名を突破。脳科学や大脳生理学、バイオフィードバック工学をベースとした、具体的かつ実践的な手法により、多くの方の願望目標達成をサポートしている。