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『なぜか助けてもらえる人』は無意識にやってる…“相手が思わず”助けたくなる、「究極の頼み方」とは?【プロが監修】

  • 2025.8.8
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

仕事でもプライベートでも、ただ「教えてください」と頼むだけでは、人は動きにくいものです。コミュニケーションのコツや相手を動かす“頼り方”には秘訣があります。

この記事では、なぜか自然と助けられる人たちが使っている、相手の心に響く依頼の言い回しや頼み方のテクニックを、心理学の知見や実践的な例を交えて解説します。

「教えてください」だけじゃ足りない?助けてほしい時の頼み方の心理

「教えてください」という言葉はシンプルで分かりやすいですが、相手にとっては“受け身”の依頼になりがちです。

人は頼まれた時にただ情報を渡すだけでなく、気持ちよく行動したい、相手に感謝されたいというモチベーションが働きます。そのため、単なる質問以上に相手の役割や価値を感じられる頼み方にすると、協力してくれる確率がグッと上がります。

人は「自分が役に立てる」と感じた瞬間にやる気が出ます。つまり、「教えてください」だけだと相手の負担に見えてしまうこともあるのです。頼るときには単に情報を求めるのではなく、相手の知識や経験が“重要”だというメッセージが伝わる工夫がポイントになります。

実践!動いてもらえる頼り方の具体的なコツとその理由

では、具体的にどう頼れば相手は動いてくれるのでしょうか。効果的な頼り方にはいくつかのポイントがあります。

  • 具体的に、かつ短く質問する
    「どうしたらいいですか?」は幅が広すぎるため返答が難しいですが、「○○の部分だけ教えていただけますか?」と絞ると、相手も回答しやすくなります。
  • 相手の経験やスキルを認める言葉を添える
    「○○さんの経験から意見をうかがいたいのですが」と言われると「頼られている」と感じ協力意欲が高まります。
  • 相手の都合を気遣う一言を入れる
    「お忙しいところ恐縮ですが」といった配慮は、相手の負担感を和らげる効果があります。
  • 具体的な行動を促す質問にする
    単に教えを請うのではなく、「これについて○○さんはどう対応されていますか?」のように、具体的な経験を引き出す依頼が効果的です。

これらは対人関係の心理学でいう「承認」「感謝」「配慮」の三拍子を揃えた頼り方。相手が「自分が必要とされている」と感じてもらうことが、動いてもらえる最大の鍵です。

頼み方ひとつで変わる!“なぜか助けてもらえる人”の秘密

「教えてください」と頼むだけでなく、「○○さんの意見をぜひ聞きたい」「お忙しい中すみませんが、○○について教えていただけますか?」といった一言を添えることこそ、相手の心を動かす魔法の言葉です。

相手の経験や時間を尊重し、具体的かつ短く依頼内容を絞ることで、頼まれた側は「力になりたい」と感じやすくなります。あなたも今日から、ちょっとした頼り方の工夫でより多くの人に自然と助けてもらえる関係を築いてみませんか?


監修者:川谷潤太(かわたに じゅんた)(株式会社脳レボ 代表)

兵庫県の大手学習塾において、当時最年少で校長に就任後、1教室で1,000名以上の生徒が通う学習塾に発展させ、講師研修や入試特番テレビのコメンテーターなども務める。

その後、岡山県の創志学園高校へ赴任し、学校改革とスポーツメンタル指導を担当。史上最速、創設1年、全員1年生で甲子園に出場した硬式野球部では3季連続甲子園出場を果たし、6名のプロ野球選手が誕生。ソフトボール部では3季連続日本一、柔道部では日本一や世界一の選手も輩出した。

2019年に株式会社 脳レボを創設し、オリンピック選手やプロ野球選手など、アスリートやスポーツチームへのメンタル指導、子ども・保護者・教員向けの教育講演、企業の人材育成マネジメントや研修などを手がけ、講演回数は8年間で1,500回以上、受講者は12万名を突破。脳科学や大脳生理学、バイオフィードバック工学をベースとした、具体的かつ実践的な手法により、多くの方の願望目標達成をサポートしている。