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最終回ラスト30秒の匂わせ「続きあるの間違いない」「東京版」“意味深なワンシーン”に大興奮の声『ロンダリング』

  • 2025.9.11

なにわ男子・藤原丈一郎、連続ドラマ初主演のドラマ、カンテレ・フジテレビ系『ロンダリング』(毎週木曜 深夜0:15)の最終話が、9月4日に放送された。放送終了後、視聴者からは「社会派ミステリーとしてもリアル感あるし、考えさせられる要素満載」「最終回寂しい」「あっという間だった」「藤原丈一郎が新境地すぎる」など感想が多く上がっている。

本ドラマは、死者の声を聞く能力をもった緋山鋭介(藤原丈一郎)が、出来事をきっかけに社会の裏側へ足を踏み入れ、理不尽な最期を迎えた人々と向き合っていく姿を描く社会派ミステリー。相棒の夏凜役は菅井友香、不動産会社社長・天海吾郎役は大谷亮平、そしてB&ZAIの橋本涼が謎の男・P.J.を演じる。

 

ただひとりの姉・愛(桜井日奈子)のために、どうしてもゴミ屋敷を奪いたいP.J.(橋本涼)。彼に協力を求められた緋山(藤原丈一郎)は、愛の声が訴えた願いの意味を探るため、その計画に加わる決意をする。
『アマミ不動産』に忍び込み権利書を探すP.J.の前に現れたのは、真相を突き止めた夏凜(菅井友香)。彼女に導かれ、ついに天海(大谷亮平)と対峙するP.J.だった。

天海の過去

白川愛と、白川優つまりP.J.は、天海の実の子だった。25年以上前、天海は神戸の暴力団組織で不動産ビジネスを請け負っていたが、ミスを犯したせいで死んで報いるよう命じられたという。天海は命が惜しく妻や子を捨てて大阪へ逃げ、経歴をロンダリングして暮らしていたのだ。

P.J.は愛に、街から逃げるべきだと言ったが、彼女はボロ屋敷のおばあさんから家を貰えることを嬉しそうに語り、逃げようとしなかったという。また、父が戸籍を変えて生き延びているという事実すら「良かった。生きててくれて」と安心した様子を見せていたというのだ。

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『ロンダリング』第10話より(C)カンテレ・フジテレビ

その日に、愛はボランティアで顔見知りだったホームレスの男性に殺されてしまった。P.J.は、その男を殺して半分白骨化していた愛の遺体を、ゴミ屋敷へと運んだという。

P.J.は、天海がゴミ屋敷で白骨遺体を発見すれば、隠蔽するはずだと予想して遺棄した。再開発事業が始まってから天海の過去を暴露し、“あの遺骨は実の娘だ”と言って罰を下そうと目論んでいたのだ。しかし、緋山が愛の声を聞き取ったことで、P.J.は愛の望みだったゴミ屋敷を、手に入れたいと願ってしまったのだった。

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『ロンダリング』第10話より(C)カンテレ・フジテレビ

「もう必要ない」と天海から手渡された権利書をP.J.は受け取らず、自分に銃口を突きつける。自分の死によって、天海に罰を与えると言う。すると、緋山は頭痛に苦しみながら、愛の声が聞こえると言う。緋山は、「死んだら許さない。家に来て、父さんと一緒に」と愛の声を代弁し、気絶してしまった。

この展開に視聴者からは「ボロボロないたわ!」「辛すぎる」とP.J.の過去に同情する声や、「まさかの展開で鳥肌たった」「ホントに泣けた」などP.J.と天海の思いがけない関係性と過去に驚きの声が多く上がった。

霊能者の一芝居

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『ロンダリング』第10話より(C)カンテレ・フジテレビ

ゴミ屋敷で目覚めた緋山の目の前には愛の姿が。「ごめん。生きている間に何もしてやれんくて」と言う緋山に愛は、父と弟を助けてくれたことの礼を言う。そんな愛を抱きしめた緋山だったが、痛みを感じて目覚めると、いきなり抱きつかれた夏凛が緋山を蹴り上げていた。

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『ロンダリング』第10話より(C)カンテレ・フジテレビ

夏凛いわく、P.J.は天海が付き添い警察へ自首したという。そして、先程P.J.を止めるために、緋山が愛の声が聞こえると芝居を打ったことに対し、“迫真の演技”と称し、人を救うためのインチキなら良いと2人で微笑みあったのだった。

次は東京編か?

その後、アマミ不動産は存続し、緋山も今まで通り働けることに。天海からの新しい指令で、死者や失踪者が続出している物件のロンダリングに、東京へ向かうことになった。嫌々ながら夏凛も帯同するが、現場を目の前に怯えて逃げ出してしまう。そして緋山は激しい頭痛に襲われて苦しんだ上に、何かを目にした緋山は驚きの表情を浮かべた。

次なる強大な闇を抱えた物件の登場を匂わせるラストシーンに、視聴者からは「東京版絶対見たい」「続編希望」「終わり方続きあるの間違いない」と期待する声で溢れている。

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『ロンダリング』第10話より(C)カンテレ・フジテレビ

主人公・緋山の成長、さらには事故物件や霊の声に隠された秘密を通して、格差社会に蔓延る犯罪や問題を浮かび上がらせた本ドラマ。地上波連続ドラマ初主演となった、藤原丈一郎の豊かな演技力も、本作のドラマティックさやコミカルさに彩りをもたらしたことは確かだ。

個性豊かなアマミ不動産の面々との絡みも含め、新たな土地での“事故物件”のロンダリングと緋山の奮闘劇を期待して待ちたい。


カンテレ制作・フジテレビ系列 ドラマ『ロンダリング』毎週木曜 深夜0:15

ライター:山田あゆみ
Web媒体を中心に映画コラム、インタビュー記事執筆やオフィシャルライターとして活動。X:@AyumiSand