1. トップ
  2. 老後も『賃貸で安心に暮らせる人』はやっている…住まい選びで注意すべき“3つの条件”とは?【FPが解説】

老後も『賃貸で安心に暮らせる人』はやっている…住まい選びで注意すべき“3つの条件”とは?【FPが解説】

  • 2025.8.5
undefined
出典:photoAC(※画像はイメージです)

年を重ねるにつれて、「老後はどう暮らせば安心だろう?」と考える方は多いでしょう。住宅購入を選ぶのが一般的なイメージですが、近年は賃貸でも快適で安心して暮らせる選択肢が広がっています。

実際に老後も賃貸で心穏やかに生活できる人たちは、どんな住まい選びのポイントを大切にしているのでしょうか?今回は、「老後も賃貸で安心に暮らせる人」が実践している住まい選びの条件に迫ります。将来の住まいに不安を感じている方や、賃貸での老後生活に興味がある方は必読です!

賃貸で老後を安心して暮らせる「立地」「管理体制」「費用」の3大条件

老後の住まいで賃貸を選択する際、多くの人が不安に思うのは「安全面」「費用」「周辺環境」です。これらをクリアするために、「老後も賃貸で安心に暮らせる人」は特に次の3点を重視しています。

1、生活利便性の高い立地
高齢になってからの通院、買い物等は大変です。そのため、公共交通機関へのアクセスは重要となります。近くに病院やスーパー、バス・電車の駅がある場所を選ぶことで、日常生活の負担を大きく減らせます。

2、 管理が行き届いた物件
安全や快適な暮らしのために、管理会社が定期的に建物の点検や清掃をしているかをチェックしましょう。さらに防犯設備がしっかりしていることも安心感に直結します。

3、 家賃と生活費のバランス
賃貸の魅力は柔軟性ですが、老後の収入変動に備え、無理のない家賃設定が不可欠。生活費全体と家賃のバランスを見極めて、将来的にも支払いが続けやすい物件を選びます。

これらの条件を満たした賃貸に住むことで、介護や医療のニーズが出てきても安定して暮らせる環境が整うのです。準備不足のまま賃貸生活を始めると、急な体調不良や災害時に不安が増すこともあるため、事前のリサーチが欠かせません。

具体的なポイントと成功事例から学ぶ、老後賃貸の賢い選び方

undefined
出典:photoAC(※画像はイメージです)

さらに具体的に老後賃貸で安心を得るためには、次のような条件にも注目が必要です。

  • バリアフリー設計の物件
    段差が少ないこと、広めの浴室や手すりが設置されていることなど高齢者に優しい設備があると、日常の安全と快適が増します。
  • 地域コミュニティとのつながり
    賃貸でも自治会や隣人との交流があると、助け合いや情報交換ができ災害時も心強いです。
  • 保証人や緊急連絡先の受け入れ体制
    高齢者特有の賃貸契約上のハードルをクリアしているかチェック。家賃保証会社の利用可否や緊急時フォローがある物件は安心です。

例えば、東京都内のあるシニア向け賃貸マンションでは、管理人が常駐し、毎日の健康チェックサービスや緊急通報システムが完備されています。こうした環境に対して、多くの入居者が「将来の不安を感じることなく穏やかに暮らせている」という声を寄せています。

また、地方都市でも自治体が高齢者向け賃貸住宅の管理や見守りを強化するケースが増えており、老後も賃貸を選ぶ人が着実に増えています。

重要なのは、自分のライフスタイルや健康状況に合った物件とプランを見極め、細かな契約内容まで確認すること。そのうえで、無理のない範囲で長期的な視点から住まいを選ぶことが、安心の秘訣です。

老後も賃貸で暮らす安心は「賢い選択」と「周囲との連携」で実現できる

老後の生活に、賃貸を選択することに不安を感じる人は多いですが、今回紹介した条件やポイントを踏まえれば、十分に安心した暮らしが可能です。立地や管理状態、費用のバランスを重視するだけでなく、バリアフリー設備が整っていること、地域コミュニティとの連携があるかどうかといった点も忘れずに確認することが重要です。さらに、信頼できる不動産会社や管理会社に相談し、必要なサポート体制が整った物件を選ぶことが大切です。

老後を賃貸で過ごす選択は、固定資産の維持や住宅の老朽化に煩わされず、柔軟に生活環境を変えられるというメリットもあります。安心できる住まい条件を知り、将来への備えをしっかり行うことで、賃貸でも穏やかで快適な老後生活が実現できるでしょう。


監修者:元銀行員FP なな子(https://note.com/ol30725

元銀行員で、ファイナンシャルプランナー(FP2級)の資格を持つ1児の母です。銀行勤務時代に培った金融知識に加え、宅地建物取引士の資格も保有しており、不動産やライフプラン設計など幅広い分野に対応できます。現在は子育てと仕事を両立しながら、「子育て×お金」に関する知識を深め、同じような立場の方々に役立つ情報をわかりやすく伝えることを目指しています。家計管理や教育資金の準備、住宅購入時のポイントなど、暮らしに密着したテーマを中心に情報発信していきます。