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『毎月なぜか赤字になる人』はやりがち…今すぐ見直すべき“3つの現金管理法”とは?【FPが解説】

  • 2025.8.5
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

「毎月の給料が入っても、いつの間にか手元のお金が足りなくなる…」そんな悩みを抱えていませんか?原因は案外、現金管理の方法にあるかもしれません。

現金に対する無意識の行動や、管理の甘さが徐々に家計を圧迫し、気づかないうちに赤字に陥ることが多いのです。

この記事では、つい毎月赤字になってしまう人にありがちな現金管理のNGパターンを3つご紹介。シンプルな見直しで、お金の流れをしっかり把握し、赤字脱出の第一歩を踏み出しましょう。

現金管理がゆるいとどうなる?赤字になるNG習慣

まず、どうして現金管理が甘いとうまく家計が回らなくなるのかを考えてみましょう。

現金で支払うと「お金を使った実感」が得られやすいため、一見すると「使いすぎにはすぐ気づける」と思いがちです。
しかし実際には、全体としてどれくらい支出したのかを把握できておらず、支出の「見える化」ができていないケースが少なくありません。

現金はクレジットカードに比べて記録が残りにくいので、「今日はこれくらい使った」というザル勘定での管理になりやすく、結果として無駄遣いや使い過ぎを招きやすいのです。

また、現金管理に苦手意識がある人ほど「家計簿をつけない」「レシートを捨てる」「財布に使い道がわからないお札や小銭がたまる」などの習慣が見られ、結果的に「気づいたら赤字」になってしまうケースが多いんですね。つまり赤字になるのは、単なる収入不足ではなく「現金の見える化」と「意識的なお金の流れの把握」ができていないことが引き金となってしまっている可能性が高いです。

赤字を招く現金管理NGパターン…3つの具体例

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

現金管理で特にやりがちなNGパターンを3つに絞って解説します。これらはどれも多くの人が無意識にやってしまいがちなポイントです。

1、無計画に財布に現金を入れるだけ

「財布に使える分だけ入れておけば安心」という考えは一見合理的に見えますが、実は赤字を招く元凶となります。

財布に「いくら入っているか」だけで満足してしまい、その時点での予算や使途の計画が曖昧になっていませんか?例えば1万円札が何枚かあっても、それが「次の食費のための現金」なのか「雑費用」なのかが不明確だと、気軽に使ってしまいがち。結果、家計に占める費用の圧迫に繫がります。

2、レシートや支出記録をため込むが整理しない

使った現金の追跡に重要なレシートや支出記録は、手元にためておいてもまとまった整理・確認をしない場合、家計の把握が遠のきます。今はスマホでも簡単に支出を記録できる仕組みもありますが、「あとでやろう」を繰り返すと、収支は管理できているつもりでも実際には見落としが多発。支出の無駄や必要な節約ポイントを発見できず、結果的に赤字に繋がってしまいます。

3、小銭や現金を財布に無秩序にためてしまう

財布に大量の小銭や使わないお札が無造作に溜まると、お金の流れの見える化ができません。使いやすいお金とそうでないお金の区別がつかず、結果的に必要な場面で現金が足りなくなったり、使い過ぎたりする原因に。また、小銭が多いほど計算する手間が増え、管理意欲も下がりやすくなるデメリットもあります。

使いやすさと見える化がカギ!現金管理のコツ

赤字脱出には、シンプルな家計支出の「見える化」と「計画的な現金配分」が欠かせません。まずは財布の中身を項目ごとの費用に分けることから始めましょう。毎月の生活費を食費・交通費・交際費などに分けて現金を封筒やカードケースで管理すると、「使い過ぎ防止」と「予算の意識化」に大きな効果があります。

さらに、スマホアプリや家計簿ノートに毎日の支出をこまめに記録し、週に一度はまとめて振り返ることもおすすめ。最初は難しく感じるかもしれませんが、まずは1ヶ月だけでも続けてみることで、何にお金を使いすぎているのかが明確になり、家計の無駄遣いポイントを把握できます。そうすれば、今よりも上手な家計管理を目指せるはずですよ。


監修者:有限会社バード商会 代表取締役 鳥谷 威(https://financialplanertk2021.com/
得意分野は、家計管理(とくに光熱費)と資産形成。福岡の大学を卒業後、大手ガス会社にて家庭の光熱費削減や新電力の業務に約4年間従事。クレカ請求業務も経験。
現役世代の人の家計が『今より豊かになるように』という想いのもと、約3年かけてCFP®資格を取得。
現在は、各種金融メディアでの執筆・監修・日本FP協会の支部相談員としても活動中。
20・30代の人に、早いうちから家計の見直しや資産形成の大切さを伝えたく日々奮闘中。