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『定年後に貯金が減り続ける人』には“意外な共通点”があった…見直すべき『保険の落とし穴』3選【お金のプロが解説】

  • 2025.8.4
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

定年後の生活を安定させるために貯蓄を続けていても、なぜかどんどんお金が減ってしまう…そんな悩みを抱えている人は意外と多いものです。実は、その背景には「保険の入り方」が大きく関係していることをご存じでしょうか?不要な保障や高額な保険料が重なり、定年後の生活費を圧迫しているケースは少なくありません。この記事では、定年後に貯金が減り続ける人がよくやってしまう保険の入り方に焦点を当て、知られざる問題点を3つのポイントでわかりやすく解説します。

1.不必要な保障に加入し続ける

まず、定年後に貯金が減りやすい人の典型例として挙げられるのが、「若い頃のままの保険を見直さず継続している」ケースです。仕事を退職し収入が減るとともに、家計の見直しが必要なのに、保障内容をそのままに保険料を払い続けていることが問題になります。たとえば、子どもが独立しているにもかかわらず、子供の生活費も考慮した高額な保険金を設定したままにしていたり、子どもを対象にした医療保険を掛け続けている場合などが該当します。

死亡保障などは定年前後で必要金額が変わることが一般的です。子育てが終わり住宅ローンも完済し、ある程度の年金を受け取れているなら、過剰な死亡保障は家計の負担になるだけ。見直しを怠ると、無駄に高い保険料が定年後の貯金を少しずつ削ってしまいます。

2.終身保険や医療保険の「過剰」な加入

次に、多くの定年後の方が入ってしまいがちな問題として、終身保険や医療保険の過剰な加入があります。

終身保険は貯蓄性もあり、死亡保障もついているため安心感がありますが、その分保険料は高めに設定されています。定年後はキャッシュフローに余裕がない場合が多く、多額の保険料は、キャッシュフローが悪化します。

また、医療保険についても、高齢になるほど入院や通院の機会は増えますが、国の高齢者医療制度や健康保険の保障も充実しているため、無理に多く加入しなくても良い場合があります。保険料が家計を圧迫し、結果的に貯金の取り崩しが進むことが少なくありません。

保険は万が一に備えるものですが、貯金も同様の備えになります。過剰な保険で備えるよりも、貯金で備えた方が合理的な場合もあります。

3.保障内容を理解しない「とりあえず加入」

最後に、保険の内容をよく理解せずに「とりあえず加入」してしまうことも貯金を減らす大きな原因です。高齢になれば、自身の健康に不安感が増す為、新たに保険に入ることを考える人も多いです。しかも、テレビCMやネット広告では、「保険料は毎月数千円」と手軽さを前面に、保険の加入を勧めてきます。毎月数千円でも、年間では数万円、それが、10年20年となれば、100万円近くになる場合もあります。

こういった商品は、保障範囲が限定的で実際に役立つ場面が少ない場合もあります。大切なのは、今のライフステージに合った必要な保障だけを選ぶことです。

まずは、今加入している保険の内容を確認し、自分の貯蓄と、必要となる金額を把握したうえで、足りない金額を保障する保険を検討しましょう。

無駄な保険料を見直して、貯金を守る賢い選び方を!

定年後に貯金が減り続ける背景には、保険の入り方の問題が大きく関わっています。たとえ毎月数千円でも、定年後は収入が大幅に落ち込むため、キャッシュフローへの負担が小さくありません。

若い頃のままの保障内容を継続したり、終身保険や医療保険に過剰に加入したり、内容をよく理解しないまま「とりあえず加入」してしまうのは、家計の圧迫につながります。重要なのは、自分の現在のライフステージと実際のリスクをしっかり見極め、必要な保障だけを残して無駄な支出を減らすこと。専門家の意見を取り入れながら保険の見直しをすることで、定年後も安心の生活を送りながら貯金を健康的に守ることが可能です。

保険は生活の安心を支える大切なツールですが、正しく使わないと、豊かな生活を妨げるような負担になることを肝に銘じて、賢い選択をしていきましょう。


監修者:青木雅弘
大手銀行にて長年企画セクションに従事。飲食店経営を経て、現在は資産運用アドバイス等を行う事務所代表。