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もしかしたら『老後破産』の予備軍になってるかも…今から見直すべき“3つのNG行動”とは?【FPが監修】

  • 2025.8.4
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

「老後破産」という言葉、テレビやネットでたびたび耳にしますよね。でも「私は大丈夫」と思っていませんか?実は、日常のちょっとした習慣や考え方が将来の経済的な危機を招くことも少なくありません。この記事では、老後資金に不安を抱えている人がつい陥りやすい“3つのNG行動”を具体的に紹介し、なぜそれが危険なのかをわかりやすく解説します。あなたの老後の安心を守るために、今からできることを一緒に考えてみましょう。

知らないうちに老後破産予備軍に?見落としがちな貯蓄と支出の落とし穴

老後破産の原因は一言で言えば「収入より支出が多く、貯蓄が尽きてしまうこと」。しかし、その実情はもっと複雑です。近年の金融庁の調査などによると、老後に必要な資金は平均して約2,000万円以上と言われていますが、多くの人は十分な準備ができていません。

さらに問題なのは、収入や支出について正確に把握していないケースが多いこと。給与だけで生活し、年金のことや医療・介護費用の負担を過小評価していると、想定外の支出に対応できなくなります。加えて、投資や保険に関して自己流で適当に決めてしまうことも、老後資金を圧迫する大きな要因です。

こういった背景から、知らないうちに老後破産予備軍になってしまう人が増えています。次章では、具体的なNG行動にフォーカスしながら、その危険性を解説していきましょう。

見落とせない!老後破産を招く“3つのNG行動”とは?

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

専門家の間でもたびたび指摘されている、老後破産を招く危険な行動を3つご紹介します。

これらをやっていないか、ぜひ自己チェックしてみてください。

1. 無計画な支出管理

「節約しているつもり」でも家計簿をつけていなかったり、大まかな収支管理だけで実態を把握していないと、毎月の出費が積もり積もって将来の資金を圧迫します。特に住宅ローンや車の維持費、保険料などの固定費の見直しを怠るとかえって負担に。

2. 年金や公的支援に過度な期待を持つ

年金制度は今後も変化が予想され、減額や支給開始年齢の引き上げリスクがあります。過去のデータや政府発表を基に楽観的に見積もり、十分な自己資金準備を怠ると、老後の生活が一気に苦しくなりかねません。

3. 投資経験なしで高リスク商品に手を出す

老後資金を増やそうとして、短期間で大きなリターンを狙った高リスク投資を始める人がいます。しかし、値動きが激しい商品に知識や経験なしで挑むと、大きな損失を出す可能性が高いです。結果的に貯蓄を減らし、老後資金が不足する典型的なパターンです。

このように3つのNG行動は、見過ごしがちですが老後の経済的安定を脅かします。次に、これらの行動がどのように実態に現れているか、データや具体例を通じて深掘りしてみましょう。

老後破産を避けるために

老後破産は、予期しない支出や不十分な準備が原因で発生します。日常の生活費を見直し、計画的に貯蓄や投資を行うことが、老後の経済的安定を保つための鍵です。今回紹介した3つのNG行動を避けることで、老後資金の不足を防ぐことができます。

  1. 無計画な支出管理を避け、家計をしっかりと把握し、必要経費を見直すこと。
  2. 年金や公的支援への過度な期待を持たず、自分自身での資金準備を徹底すること。
  3. 高リスク商品への投資は避け、確実で安定的な資産形成を行うこと。

これらの予防策を取ることで、老後の経済的不安を軽減し、安心した生活を送るための準備ができるでしょう。今からできることを一歩ずつ実践し、未来の自分を守るために努力していきましょう。


監修者:響 和音(ひびき かずね)
不動産会社にて、重要事項説明や売買契約の締結、住宅ローンの斡旋などの業務を担当。
お客様一人ひとりのライフプランや資金計画に寄り添い、最適なローン選定や税務相談にも対応してきた実績を持つ。
「安心して暮らせる住まい選び」をテーマに、複雑になりがちな不動産・金融知識をわかりやすく伝えることを心がけている。
保有資格:宅地建物取引士、ファイナンシャル・プランニング技能士2級、日商簿記2級、住宅ローンアドバイザー