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『家計管理がうまくいかない夫婦』は無意識にやってる…家計簿をつけるときの“NG使用法”とは?【FPが監修】

  • 2025.8.2
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

「家計管理がうまくいかない夫婦」をよく見かけますが、その多くが家計簿の使い方に問題を抱えています。家計簿は節約や貯蓄の強力なツールになるはずなのに、気づけば帳尻合わせや記録だけで終わってしまい、実践に結びつかないケースが意外と多いのです。なぜ家計簿をつけているのに家計が改善しないのか?その原因は“間違った家計簿の使い方”にあるかもしれません。

今回の記事では、家計管理がうまくいかない夫婦が犯しがちな家計簿のNG使い方を掘り下げ、どこに落とし穴があるのかを多角的に解説します。家計簿を効果的に活用して、夫婦での家計改善を目指すヒントを探りましょう。

記録だけで満足?!知られざる家計簿の罠とは

家計簿をつける多くの夫婦が陥るのが、「家計簿をつけること=家計管理できている」と錯覚してしまうこと。

日々の支出を細かく書き込むのは良いことですが、そこから何も改善策につなげなければ意味がありません。たとえば、買い物のたびにレシートをまとめているだけで、支出の分析や改善ポイントの把握まで至らないケースが多いのが現状です。

また、夫婦それぞれが別々の家計簿をつけていて、お互いの支出を把握していないケースもよくあります。これでは家計全体を俯瞰することができず、支出のムダや重複に気づけません。家計は共有の資産であることを忘れず、夫婦で協力してデータを分析・共有する姿勢が欠かせません。

さらに、支出の“わからないもの”をザックリまとめたり、記録が後回しになって漏れが発生したりすると、正確な家計の状態は見えなくなります。家計簿は記録作業の正確さだけでなく、その後の活用が大切です。

数字に振り回されない!家計簿を活かす具体的な工夫

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

では、どんな家計簿の使い方なら夫婦の家計管理がうまくいくのでしょうか。まずは「目標設定」が不可欠です。単に収支を記録するだけではなく、「毎月一定額を貯金する」「外食費は月1万円以内に抑える」など具体的な予算目標を設定しましょう。目標があると、支出の優先順位が見えてきて、家計簿の数字も活きてきます。

次に、夫婦で家計簿の共有ツールを活用するのも効果的です。スマホアプリなら、どちらかが記入したデータがリアルタイムで共有され、お互いの支出を瞬時に確認できます。これにより、「知らない間に使いすぎていた」というトラブルも避けられます。

加えて、月末に一緒に家計簿の内容を振り返る時間を作ることもおすすめです。支出の増加した項目について話し合い、来月の改善策を考えることで、家計管理の意識が高まり継続もしやすくなります。たとえば、外食が多いなら自炊を増やす、光熱費がかさんでいるなら節電を心がけるといった具体的な行動に結びつけましょう。

また、細かい金額にとらわれすぎてストレスになることも避けたいポイントです。節約は無理なく長く続けることが大切。ときには「予算オーバー日があっても、月間トータルで調整すればいい」と柔軟に考えることで、家計管理への負担を軽減できます。

正しい家計簿習慣で夫婦の未来を健やかに!

家計簿はただの記録帳ではありません。家計管理の土台となるツールです。しかし、その本質を理解せずにただ記録するだけでは、家計改善は難しいでしょう。記録に加えて、目標の設定、夫婦間の情報共有、定期的な見直しがあってこそ、家計簿は効果を発揮します。

「家計管理がうまくいかない夫婦」がついやってしまうNGな家計簿の使い方を改め、家計簿を活用して協力し合う習慣を作ることが、健全な家計運営への第一歩です。無理せず続けるコツを知って、あなたの家庭に合った方法で賢く家計を管理していきましょう。


監修者:響 和音(ひびき かずね)
不動産会社にて、重要事項説明や売買契約の締結、住宅ローンの斡旋などの業務を担当。
お客様一人ひとりのライフプランや資金計画に寄り添い、最適なローン選定や税務相談にも対応してきた実績を持つ。
「安心して暮らせる住まい選び」をテーマに、複雑になりがちな不動産・金融知識をわかりやすく伝えることを心がけている。
保有資格:宅地建物取引士、ファイナンシャル・プランニング技能士2級、日商簿記2級、住宅ローンアドバイザー