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『老後に家計が崩壊する人』は知らずに買っている…なるべく避けるべき“3つのNG商品”とは?【元銀行員が解説】

  • 2025.7.31
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

年金生活が待つ老後、安定的な生活を送るためには綿密な家計管理が欠かせません。

ところが、知らずに買ってしまう“三つの地雷商品”によって、多くの人が家計を圧迫し、結果的に生活苦に陥るケースが増えています。

これらは一見魅力的に映るものの、消費者の長期的な経済的な基盤を脅かす危険な商品。今回は、何気なく選びがちなこれら“落とし穴”に焦点を当て、なぜ避けるべきかを分かりやすく解説します。

知らぬ間に家計を蝕む意外な落とし穴たち

老後の家計破綻には、多くの場合、日常生活での無自覚な支出が関係しています。特に次のような「3つの地雷商品」は、消費者の貯蓄をじわじわと減らす典型的な例です。

  1. 高額な健康食品・サプリメント
    テレビCMや雑誌広告で盛んに宣伝される健康食品やサプリメントの中には、効果が科学的に証明されていないものや、高価格なのにコストパフォーマンスが低い商品が多く存在します。健康管理のために高額な商品を購入しても効果が現れにくく、結果として高額な商品を買い続けることで、家計を圧迫しやすくなります。
  2. 過剰な保険商品
    生命保険や医療保険は老後のリスクに備えるために重要ですが、保険料が高すぎたり内容が重複したりしている場合、長期的には大きな負担となります。保険の見直しをせずに加入し続けることも、家計悪化の一因です。
  3. 高金利のローンや分割払い商品の利用
    老後の収入が限られている中、一括での大きな支出を避けるために、ついつい目先の買い物を分割ローンで済ませることはリスクを伴います。特にリボ払いやキャッシングなど高利率の借入れは、その後の返済負担が家計を一気に圧迫します。

これらの商品やサービスは、老後生活の安定を妨げる“隠れた敵”。こうした支出が積み重なると、老後の資金繰りに大きな影響が出てしまいます。

購入前に知っておきたい賢い選択のポイント

それでは、これら危険な商品を避けるためにはどうすればよいでしょうか?以下のポイントを見ていきましょう。

  • 健康食品やサプリは根拠をチェック
    国の認可や信頼できる医学的根拠があるか確認し、口コミや専門家の意見も参考にしましょう。過度な期待での購入は禁物です。
  • 保険は必要最小限に整理しよう
    老後に必要な保障内容を見直し、重複している保険を解約することも検討が必要です。保険料削減につながり、無駄な支出を抑えられます。
  • ローン利用は本当に必要か吟味する
    商品を購入する場合は現金で支払える範囲に抑えましょう。分割払いの場合、高金利負担によって将来の家計が圧迫されるからです。

さらに、家計を見直す際はファイナンシャルプランナーなど専門家に相談して、総合的な資金計画を立てるのがおすすめ。適切な支出のコントロールこそが老後の安心に直結します。

老後破綻を避けて笑顔のセカンドライフへ

老後の家計破綻を招く“三つの地雷商品”は、健康食品やサプリ、高額保険、そして高利ローン利用という意外と身近なのに知られていない罠です。これらは一見すると魅力的でも、長期的には資金を蝕み生活の安定を損ないます。

賢い消費者でいるためには、購入前に商品の真価を見極め、無理のない支出計画を立てることが不可欠。専門家の意見を活用しつつ、老後の生活設計を練り直すことで、家計崩壊のリスクを大きく減らせます。

「知らなかった」では済まされない老後の家計管理。今日からでもこれら“地雷”への注意を心がけ、安心で豊かなセカンドライフを目指していきましょう。


監修者:ヤトー(https://www.business-yatou.site/yatos-portfolio/
金融機関で約20年の実務経験を持つ元銀行員として、個人・法人営業、融資管理、投資信託販売、保険アドバイスなど幅広い金融業務に従事。現在はコンサルタントとして金融機関への営業や事業再生コンサルティングを行いながら、副業ライターとして活動中。
これまでに資産形成の相談・会社の経営相談を累計1,200件以上対応し、某オンラインサロンではお金の専任講師も務める。執筆分野は新NISA・投資信託などの資産運用、住宅ローン・カードローンなどの融資商品、税制・相続・贈与、不動産関連、経営・会計・補助金まで多岐にわたる。
AFP、日商簿記3級を保有。銀行員時代の実務経験と専門知識を活かし、複雑な金融商品や制度をわかりやすく解説することを得意とする。