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『お金で揉める夫婦』はつい見落としがち…具体的に決めておくべき、“5つのルール”とは?【プロが監修】

  • 2025.7.31
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

夫婦の間でお金をめぐって揉めるというのは、決して珍しいことではありません。結婚生活でお金の話は避けにくく、それだけにトラブルに発展しやすいテーマです。

でも実は、お金の問題は見えにくく、「感情のもつれ」として表に現れやすいものです。だからこそ、夫婦でしっかり“お金のルール”を決めておくことが円満な関係を築いていくうえで大切なポイントになります。

今回は、お金が原因で夫婦のすれ違いや揉めごとを防ぐために、どんなルールを作ればいいかをわかりやすく解説していきます。

夫婦間で揉めやすいお金の問題…どうして起きる?

夫婦がお金で揉める主な原因には、「収入の差」や「お金に対する価値観の違い」、「使い道の優先順位のズレ」などが挙げられます。

たとえば一方が節約志向で、もう一方は趣味や交際費にお金を使いたがる場合、双方の感覚が合わず不満が積み重なりやすいです。

また、家計の収支をきちんと把握できていなかったり、共有しているお金と個人の自由に使えるお金の線引きが曖昧だと、気づかぬうちにトラブルが大きくなることもあります。

こうした問題の多くは、お金に関するコミュニケーション不足が根本にある場合がほとんどです。お金が原因で生じるわだかまりは、小さな摩擦から離婚につながってしまうこともあります。

具体的に決めておくべき!ストレスフリーな夫婦のお金ルールとは?

円満な夫婦関係を維持するために、お金の問題はあらかじめ話し合ってルールを決めておくことが大切です。

具体的には、以下のポイントを決めておくことが有効です。

収入の管理方法

共通口座にいくら入れるか、個人の自由に使えるお金をどのくらい確保するかを話し合って決めておきます。例えば毎月収入の一定割合を家計用に回し、残りはそれぞれが自由に使えるお金として確保する方法がおすすめです。

支出の役割分担

家賃・光熱費、食費など生活費について、どちらが何を負担するかを明確に決めておくと支払い漏れや不公平感を防ぐことができます。

大きな出費の決め方

家電の買い替えや旅行など大きな出費に関しては、事前に相談と合意が必要とルールを設けておくと安心です。

貯蓄の運用方針

将来のための資産形成について、どれくらい貯めるのか、投資をするかどうかも話し合って意思をすり合わせることが重要です。

連絡と透明性

お金に関する情報共有の方法や定期的な家計報告の場を設けることで、信頼関係と安心感を築くことができます。

これらのルールは、ただ決めて終わりではなく、生活の変化に合わせて定期的に見直しをすることも大切です。実際に運用しながら柔軟に調整していくのがストレスのない共通ルールへの近道です。

見落としがちな“お金ルール” 大切さを理解してトラブルを回避しよう

夫婦間のお金に関する問題は、感情的になりやすく解決が難しいトラブルの一つです。

しかし、何もルールを決めずにいたり、話し合いを避けたりすることで問題がより深刻化する場合もあります。だからこそ、夫婦でお金に関する基本ルールをしっかり決めておくことが、関係を長く続ける鍵となります。

お金の使い方や貯め方、共有の仕方を明確にし、定期的なコミュニケーションを取ることを心がければ、信頼関係が深まり、安心して生活できるのです。家族としても、人生のパートナーとしても、幸せな未来のためにぜひ今日から“お金ルール”の見直しを始めてみてください。


監修者:國場絵梨子(https://rikogyousei.ti-da.net/)

2021年に行政書士とAFPに登録後、遺言書作成・相続手続き支援業務、金融セミナー講師業務を中心に活動中。