1. トップ
  2. クイズ
  3. 大人が意外と間違える「時速54㎞の自動車は12秒間で何m進む?」

大人が意外と間違える「時速54㎞の自動車は12秒間で何m進む?」

  • 2025.7.16
undefined

時間や距離の単位を変換する問題で、「落ち着いてやればできたのに」と思った経験はありませんか?

学生時代のテストでは苦手意識を持っていた方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、速さの単位変換が一瞬でできる便利な裏ワザをご紹介します!

問題

時速54kmの自動車は、12秒間で何m進みますか。

この問題を解くには、「時速54km」で1秒間に進む速さ(秒速何mか)を求める必要があります。

そのためには、「時間→秒」「km→m」という2つの単位変換がポイントになります。

解説

この問題の答えは「180m」です。

「時速○km」を「秒速△m」に変換するには、ある簡単な計算が使えます。

実は、「時速○km」から「秒速△m」への変換は、「○÷3.6」と計算するだけです。

54(時速km)÷3.6=15(秒速m)
よって、秒速15m×12秒=180m

「秒速15m」で12秒間進むので、15×12=180となり、答えは「180m」です。

とても簡単ですね!

「÷3.6」の意味

では、この「÷3.6」はどこから来ているのでしょうか?

まず、「時速○km」は「1時間で○km進む」ことを意味します。

1km=1000mなので、これは「1時間で(○×1000)m進む」と表せます。

また、1時間=3600秒です。

つまり、3600秒で(○×1000)m進むということなので、1秒間で進む距離は(○×1000÷3600)mになります。

この式を簡単にしたものが「○÷3.6」なのです。

つまり、

(○×1000÷3600)m
=(○÷3.6)m

となり、「時速÷3.6=秒速」が成り立つことになります。

まとめ

今回は、「時速○km」を「秒速△m」に変換する方法として、「○÷3.6」という式を紹介しました。

反対に、「秒速△m」から「時速○km」に直したい場合は、「△×3.6」で求められます。

この計算方法を覚えておけば、速さの単位変換がとてもスムーズになります。

「速さ」の問題に苦手意識がある方は、ぜひこの方法を試してみてください!

※当メディアでご紹介する算数関連の内容は、複数の解法がある場合もあります。あくまでも一例としてご覧ください。



文・編集(監修):SAJIMA

日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」