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医師「なるべく避けて」→実は『日焼け止めの効果』が半減してる…塗り直しで注意すべき“2つのポイント”とは?

  • 2025.7.24
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

夏になると欠かせないのが「日焼け止め」。でも意外と知られていないのが、塗り直しのやり方によっては、その効果がぐっと下がってしまうこと。

医師が「なるべく避けて」と指摘する塗り直しのポイントや、効果をキープするために気をつけるべきコツについて、じっくり解説します。

日焼け止めの効果が半減?知られざる塗り直し時の落とし穴

日焼け止めは、紫外線をブロックして肌を守るのに欠かせませんが、効果を持続させるためには「塗り直し」が必要とよく言われます。

しかし、ただ単に重ね塗りをすればいいというわけではないんです。実は、塗り直しの際に肌に残っている古い日焼け止めをそのまま上から塗り重ねると、だんだん効果が落ちてしまうことがあるんですよ。

これは、日焼け止めに含まれる紫外線吸収剤や散乱剤が時間がたって劣化したり汗・皮脂と混ざって性能が落ちるため。特に汗をかいたり擦れて日焼け止めが落ちてしまった時に、拭き取りせずにいきなり重ねると、最初に塗っていた日焼け止めとうまくなじまない可能性が。

また、塗る量が少なすぎると日焼け止めの本来の効果が見込めないことも。1回の使用で推奨される量は顔だけの場合でも下記の量を意識して塗りましょう。

  • クリームタイプ:パール2粒分
  • ローションタイプ:1円玉2枚分

塗り直しの際に気をつけたい、専門医がすすめる2つのポイント

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

では、日焼け止めの効果をしっかりキープするために、塗り直し時にどのような点を気をつければいいのでしょうか?ここでは皮膚科の専門医が推奨するポイントをわかりやすく紹介します。

  1. 軽くティッシュオフや洗顔で皮脂や汗を落とす
    塗り直す前に、汗や皮脂、古い日焼け止めをやさしく拭き取るのがおすすめです。ただし、ごしごしこすらず、優しく押さえるように拭き取るのがコツ。場合によっては、ミストタイプの日焼け止めならそのまま重ね塗りも可能ですが、乳液タイプやクリームタイプはしっかり拭き取ってから塗り直しましょう。

  2. 適切な量をムラなく塗る
    塗りすぎると肌に負担がかかるものの、薄すぎるのも危険。特に塗り直しの際は最初より少なめで済ませようとしがちですが、むしろ顔全体に均一にしっかり塗ることが大事です。指先で優しく伸ばし、目や口の周りも忘れずに。

    このように、ちょっとした工夫で塗り直し時の効果をぐっとアップさせることが可能です。せっかくの紫外線対策がムダにならないよう、日常のケアに取り入れてみてくださいね。

正しい日焼け止めの塗り方で紫外線を防ごう

日焼け止めはこまめな塗り直しが必要ですが、ただ塗ればいいというわけではなく、肌への負担や効果の低下を防ぐポイントがいくつかあります。汗や皮脂を軽く拭き取ること、適切な量を使うことなどが重要です。

これらを守れば、日中でもしっかり紫外線から肌を守ることができ、シミや肌老化の予防にも大いに役立ちます。無理のない範囲で日常生活に取り入れて、美しい肌をキープしましょう。


監修者:PRIDE CLINIC 院長 久野 賀子(https://pride-clinic.com/)

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2017年東京医科歯科大学医学部医学科 卒業。
日大板橋病院にて初期研修終了後、湘南美容クリニックに入職し、5年半勤務。
新宿本院皮膚科医局長として通常の勤務だけでなく、新人医師の指導、VIP対応、トラブル対応に従事。
2024年11月新宿二丁目にPRIDE CLINICオープン。