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『朝シャン』と『夜シャン』どっちがいいの?→実は『薄毛』に影響があるかも…意外な“NGタイミング"とは?

  • 2025.7.25
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

「シャンプーは朝派?それとも夜派?」「実は間違った時間に洗うことで薄毛が進行するかも」そんな話を耳にしたことはありませんか?毎日の習慣の中で何気なくやっているヘアケア、特にシャンプーの時間帯が薄毛にどんな影響を与えているのか、知っておくと対策のヒントになるはず。

今回は朝・夜それぞれのメリットデメリットと、知られざる『NGタイミング』について詳しく掘り下げていきます。

それぞれのメリットとデメリット

まず朝シャンは、寝起きの頭皮のベタつきやにおいをスッキリさせ、気分をリフレッシュできるメリットがあります。特に脂性肌の人や夏場は好まれますが、一方で1日の汚れを落とさずに寝てしまうのはデメリットといえます。

一方、夜シャンは1日の汚れやフケ、皮脂をしっかり落とし、寝ている間に頭皮が清潔かつ健康的な状態で休めるため、特に薄毛対策として推奨されることが多いです。しかし、しっかり髪を乾かさず、濡れたまま寝ると雑菌が繁殖しやすく、頭皮環境の悪化や炎症を引き起こしやすいのです

では総合的に見てどちらのほうがよいのでしょうか?

医師が推奨するのは『夜シャン』

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

頭皮に皮脂がたまって酸化すると「過酸化脂質」となり、毛穴を詰まらせて髪の成長を妨げ、ツヤのないうねった髪の原因になります。特に、夜にシャンプーをせず朝に洗うと、汗や皮脂が寝ている間に頭皮にたまり、髪や頭皮に悪影響を及ぼします。

さらに、成長ホルモンが分泌される夜10時以降に毛穴が詰まっていると、髪の成長が妨げられる恐れも。もちろん朝シャンが完全にNGというわけではありませんが、基本的には1日の汚れは寝る前に取り除いたほうがよいでしょう。

また、美しい髪を保つためのシャンプー方法には2つのポイントがあります。

  1. シャンプー前にブラッシングをする:汚れやホコリを落とし、髪のもつれを取って洗いやすくします。
  2. シャンプー中に頭皮マッサージをする:指の腹でやさしくマッサージすることで血行を促進し、健康な髪が育ちやすくなります。

また、ストレスや睡眠不足で頭皮のターンオーバーが乱れている時期に、過度に洗い過ぎることも厳禁です。頭皮のバリア機能が弱まると、皮脂分泌が増え、炎症が起こりやすくなります。薄毛が気になる場合は「洗浄力の強いシャンプーを使う」「力を込めてゴシゴシ洗う」といった行為もNG。頭皮への負担を最小限に抑え、優しく丁寧に洗うことが大切です。

間違ったケアは今日から見直して

結論として、シャンプーは「朝派」「夜派」に決まった正解はありませんが、できれば寝る前に頭皮の汚れを落としたほうがよいでしょう。どのタイミングで洗うにしても、頭皮と髪に優しい洗い方を心掛け、特に洗い上がり後はしっかり乾かすことが最重要ポイントです。

薄毛悪化の原因になるのは、間違ったシャンプー頻度や時間帯以上に、頭皮の炎症や乾燥、雑菌の繁殖といった頭皮環境の乱れ。日々のケアで頭皮コンディションを良好に保ち、健康な髪を育てることを意識しましょう。


監修者:PRIDE CLINIC 院長 久野 賀子(https://pride-clinic.com/)

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2017年東京医科歯科大学医学部医学科 卒業。
日大板橋病院にて初期研修終了後、湘南美容クリニックに入職し、5年半勤務。
新宿本院皮膚科医局長として通常の勤務だけでなく、新人医師の指導、VIP対応、トラブル対応に従事。
2024年11月新宿二丁目にPRIDE CLINICオープン。