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歯科医師「なるべくやめてください」→実は“歯の黄ばみ”を悪化させる…意外とやりがちな“NGナイトルーティン”とは?

  • 2025.7.24
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

毎日のナイトルーティンで、つい習慣化してしまっている歯みがき方法やケアの仕方が、実は歯の黄ばみを悪化させているかもしれません。歯科医師が「なるべくやめてください」と推奨する『NGナイトルーティン』の存在をご存知でしょうか?ホワイトニングでピカッと輝く白い歯は、清潔感の象徴。でも、そのためにしているはずのケアが逆効果になり得るとしたら…?

この記事では、なぜ歯の黄ばみが進行してしまうのか、具体的な落とし穴を探りながら、正しい夜の歯みがき習慣を詳しく解説します。今夜からすぐに見直せるポイントも盛りだくさんなので、ぜひ最後までお読みください!

知らず知らずのうちに黄ばみが悪化?

歯の黄ばみは多くの人が気にする悩みですが、その原因は単なる食生活や加齢だけではありません。実は、毎晩の歯みがきの仕方や、寝る前の間違った習慣が着色や歯の黄ばみを促進させてしまうことがあるのです。特に、歯科医が気をつけてほしいと推奨するナイトルーティンには、意外にも以下のようなNGポイントがあります。

  • 強すぎるブラッシング歯を強く磨きすぎると歯の表面のエナメル質が削れ、逆に歯にダメージを与えてしまいます。結果として、黄ばみが進行しやすくなるのです。
  • 夜遅い食事や飲み物の摂取:寝る直前の糖分や酸性の飲食物は、歯のエナメル質を軟化させ、汚れをつきやすくします。コーヒーや紅茶、お酒、果汁ジュースなどは特に注意が必要です。
  • デンタルフロスなどが正しく使えていない:適切なタイミングや方法で使わなかった場合、十分に汚れを落とせず、黄ばみの元となるプラークが残りやすくなります。
  • 歯みがき後にすぐに水でうがいしすぎる歯磨き後はさっと1回軽く水でゆすぐ程度がベスト。これにより歯磨き粉に入っているフッ化物が歯にしっかりと残り、最も効果的に働くとされています。

これらの習慣は一見些細に感じるかもしれませんが、長期的に続けることで歯の黄ばみが悪化。夜は特に唾液の分泌が減り、口内環境が変わるため、歯へのダメージが蓄積しやすい時間帯だと言われています。

黄ばみが気になったらどうしたらいい?

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

前述のようなケアをしても、既に歯の黄ばみが気になるという人もいるでしょう。

「自宅のケアだけではなかなか黄ばみが取れない」「もっと白くしたい」という人は、歯科医院などでホワイトニングを検討してみましょう。歯科医院では医療用のホワイトニング剤を使い、専用のライトやレーザーで薬剤を活性化させる施術が行われます。

ホワイトニングには主に「オフィスホワイトニング」と「ホームホワイトニング」があります。オフィスホワイトニングは歯科医院ですぐに効果が出るのが特徴で、短時間の施術で明るさがアップ。ホームホワイトニングは自分で行うタイプで、専用のマウスピースに薬剤を入れて数時間装着し、じっくり歯を白くします。

ただし、ホワイトニングはすべての人に適しているわけではありません。例えば、虫歯や歯周病がある場合は先に治療が必要ですし、人工歯や被せ物の色は変わらないので、自然歯との色の差が気になることもあります。歯科医師と相談して自分に最適な方法を選ぶことが重要です。

また、ホワイトニング以外にも歯石やステインの除去、定期的なクリーニングも黄ばみ予防に有効です。これらを組み合わせることでより美しい歯をキープできます。

白い歯をキープするために今日から見直そう!

日々の夜の歯みがきやケアは、誰しも無意識のうちに行っていますが、そのルーティンが歯の黄ばみを加速させてしまうことも。

今回ご紹介したように、強すぎるブラッシングや寝る前の食事、誤ったフロスやうがいの使い方は、できるだけ避けて適切なケアを心がけることが何より大切です。歯科医が教えるNGなナイトルーティンを見直すことは、白く健康的な歯を守る近道。小さな習慣の改善で、黄ばみの予防と口内環境の向上につながります。

また既に気になるという人は歯科医師や専門家に相談をしてみましょう。さまざまな方法を組み合わせることで白い歯をキープすることができますよ。


越智 英行(おち・ひでゆき)
医師(歯科・日本口腔外科学会 認定医・日本外傷歯学学会 認定医)

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昭和大学歯学部卒業。東京女子医科大学病院(歯科口腔外科)入局後、昭和大学大学院歯学研究科(臨床系歯科麻酔科学)修了。同大学歯学部全身管理歯科学歯科麻酔科助教を経て、コンパスメディカルグループ「医療法人社団コンパス」の常務理事に就任。現在はコンパス内科歯科クリニック赤羽(https://www.compass-dc.jp/akabane/)の院長も兼任。患者さんのQOL向上に寄与し、患者さんが笑顔になれる様な治療を心がける。歯学博士。日本口腔外科学会認定医、日本外傷歯学会認定医。