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歯科医師「なるべく避けて」→実は“黄ばみ”や“口臭”の原因に…意外と知らない“歯磨き粉のNG使用法”とは?

  • 2025.7.25
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

「毎日しっかり歯磨きしているのに歯が黄ばんできた」「口臭が気になるけど、原因がわからない…」そんな悩みはありませんか?実は、正しい歯磨き粉の使い方を知らないことが、歯の黄ばみや口臭の原因になっているケースがあるんです

今回は、歯科医師が「なるべく避けてほしい」と言う、意外で知られざる『歯磨き粉のNG使用法』について、分かりやすく解説します。普段の歯磨きを見直すだけで、驚くほど口の中の環境が変わるかもしれませんよ。

歯磨き粉の誤った使い方が生む意外なトラブル

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

歯磨き粉は、歯の汚れを落とし、虫歯予防や口臭対策に役立つアイテム。しかし、使い方を間違えると、黄ばみや口臭の原因になることもあるのをご存じでしょうか?

まず、歯を強く磨きすぎると歯の表面のエナメル質が削れ、逆に歯にダメージを与えてしまいます。また、時間をかけずに雑に磨くと、十分な汚れを落とすことができません。

歯の黄ばみを防ぐには、奥歯の側面や歯の裏側まで丁寧に磨ける、自分の口に合った歯ブラシを選び、ホワイトニング効果のある歯磨き粉を使うことが大切です。

また、歯磨き粉に含まれている香料などは、口臭対策として一時的に口の中を爽やかに感じさせる効果がありますが、根本的に口臭の原因を解決するものではありませんので、注意しましょう。

正しい歯磨き粉の選び方と使い方

最近は「ホワイトニング歯磨き粉」や「美白効果」をうたう製品が多く見られ、先ほども紹介をしましたが、強い漂白成分を含むものは注意が必要です。一時的に白く見えても、色ムラが出たり、かえって着色がつきやすくなることがあります。美白を目指す場合は、歯にやさしい「酸化チタン」などの成分が使われているものを選びましょう。特に、強い漂白剤と研磨剤の両方が含まれている製品は歯を傷めるため、使用は避けた方が安全です。

また、歯磨きをするときは歯ブラシに少量(5mm程度)で十分です。過剰な量は磨きすぎによる歯ぐきへの負担が増え、結果的に口臭の原因を作ってしまうことも。歯磨き粉の役割はあくまで補助であると認識し、丁寧なブラッシングと合わせて使うことが健康な口の中の環境維持には欠かせません。

適切な歯磨き粉をただしく使おう!

歯磨き粉は健康な歯を守る強い味方ですが、その使い方次第で黄ばみや口臭の原因に変わることも。最大のポイントは、製品に含まれる成分を理解し、自分の口の中の環境に合ったものを選ぶこと、そして適切な使用頻度と分量を守ることです

これらを守りつつ、定期的な歯科検診も忘れずに続けていけば、黄ばみや口臭で悩む日々からはきっと解放されるはずです。今日からの歯磨き粉の使い方を見直して、美しい口元を手に入れましょう!


越智 英行(おち・ひでゆき)
医師(歯科・日本口腔外科学会 認定医・日本外傷歯学学会 認定医)

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昭和大学歯学部卒業。東京女子医科大学病院(歯科口腔外科)入局後、昭和大学大学院歯学研究科(臨床系歯科麻酔科学)修了。同大学歯学部全身管理歯科学歯科麻酔科助教を経て、コンパスメディカルグループ「医療法人社団コンパス」の常務理事に就任。現在はコンパス内科歯科クリニック赤羽(https://www.compass-dc.jp/akabane/)の院長も兼任。患者さんのQOL向上に寄与し、患者さんが笑顔になれる様な治療を心がける。歯学博士。日本口腔外科学会認定医、日本外傷歯学会認定医。