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意外と読めないかもしれません。【難読漢字】「悴む」はなんと読む?読めたらスゴい。

  • 2025.7.22

日常生活のなかで時折見かける「悴む」という漢字。でも、これを正しく読める人はかなり少数派かもしれません。

この言葉、形はシンプルながらも読み方が難しく、「悴む」の意味を知ることで日本語の奥深さを改めて感じることができます。

この記事では「悴む」の読み方と、その語源や使われ方まで詳しく解説。読めたらまわりから一目置かれるかもしれませんよ!

問題

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「悴む」これ、なんと読む?

 

「悴む」の読み方と、その意味に隠された繊細な心情

それでは正解を発表します。

「悴む」の正しい読み方は「かじかむ」です。

寒さで手足がこわばって動かしづらくなる状態を表します。特に冬の冷たい空気に触れて手が固まってしまう感覚、皆さんも経験があるのではないでしょうか。

例えば、「寒さで指が悴んでしまった」「手が悴んで神経がピリピリする」といった具合に、体の一部が冷えによってこわばる様子を伝えます。単なる冷たさを超え、血行不良や感覚の鈍さが伴うため、感覚的にも不快な状態を表現しているのです。

「かじかんだ手で鍵を回すのが大変だった」

このように生活の中での“冷え”や“縮こまる感覚”を表現するときに使われます。

言葉の成り立ちと冬の生活に根差した文化的背景

「悴む」という漢字の成り立ちを見ると、「心」を示す部首に「卒」という音を表す部分が組み合わさっています。心が卒然と痛む、つまり急に冷たさや苦しみを感じるイメージが込められているとも言われます。このことから、単なる物理的な冷えだけでなく、心情的な寂しさや切なさも含んでいる表現だと考えられます。

また日本の冬は厳しく、昔の人々は防寒も十分でないまま、手足が悴む感覚を日常的に経験していました。そのため「悴む」は季節感を表す言葉として風物詩的に使われ、俳句や和歌にも登場します。例えば芭蕉の俳句には冬の寒さで悴んだ手を詠んだものもあり、冬の風景や人の感情を豊かに表現する手段となっていました。

現代では暖房設備の普及などで、「悴む」という感覚を直に感じる機会は減りましたが、文学や詩歌の中でこの表現を通して季節感や情緒を味わうことができます。

「悴む」を使いこなして日本語の魅力を楽しもう!

「悴む」という難読漢字は、ただ読めるだけでなくその意味や成り立ちから、日本語の繊細な表現の世界を教えてくれます。

冬の寒さで手足がこわばるという物理的な状態だけでなく、そこに込められた感情や文化の背景を知ると、言葉への理解が一層深まりますね。

日常ではあまり使うことのない言葉ですが、文学作品や古典を読むときにその意味を知っていると理解がスムーズになるでしょう。何より、読み方が難しい漢字をサラッと読めるのは知的なアピールにもなります。

ぜひこの記事をきっかけに「悴む」を覚えて、冬の寒さや文学の世界を一味違った目線で感じてみませんか?


参考文献:Weblio辞書