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50代で『資産形成できる人』と『できない人』には“明確な違い”があった…老後資金を増やす“3つの工夫”とは?【プロが監修】

  • 2025.7.20
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

50代になると、老後資金の準備が気になってくるものです。まだ間に合うのか、もはや遅いのか…そんな不安を抱える人も多いのでは?実は、50代で「資産形成ができる人」と「できない人」では、明確な違いが見られます。その違いを理解し、退職後も安心できる生活を手に入れるにはどうすればいいのでしょうか?今回は、老後資金をしっかり増やす“3つの工夫”をご紹介します。これからの未来に向けて、一緒に資産形成のヒントを探ってみませんか?

50代の資産形成、成功と失敗の分かれ道はどこに?

50代は、働き盛りの収入と老後のライフプランが交差する重要な時期です。ここで資産形成できるかどうかは、その後の人生に大きく影響します。では、資産形成ができる人とできない人の間にはどんな違いがあるのでしょうか?

まず、成功者には共通の特徴があります。その一つが「現実的な老後資金の見通しを持っていること」。老後資金の形成に成功する多くの人は、老後に必要な生活費や医療費、介護費などを具体的に計算し、必要な金額を把握しています。逆に資産形成がうまくいかない人の多くは、漠然としたイメージしか持たず、準備が後手に回りがちです。

さらに、資産形成が成功している人は「収入の増加や資産運用に、積極的に取り組んでいる」点も大きな違い。単に利回りの低い貯蓄をするだけでなく、株式や投資信託などリスクを理解したうえでの資産運用を行うことで、より効率よく資産を増やす工夫をしています。一方できない人は、資産運用への不安や情報不足で、貯蓄だけに頼る傾向が強いのも特徴です。

もう一つの違いは、「自己管理能力の高さ」です。50代になると家計の見直しや無駄遣いを減らすことも重要。資産形成がうまくいく人は、計画的に支出を管理し長期的な視点で行動できています。

老後資金が増える!今日から始めたい3つの工夫

50代からでも効果的に資産形成ができる、具体的な3つの工夫をご紹介します。

まず一つ目は収支の見直しと予算管理の徹底。老後資金を準備するためには、どこにお金が流れているのかを細かく把握することが大切です。家計簿アプリを活用するなどして、無駄な支出を見つけ、見直していきましょう。光熱費や通信費のプラン変更など、小さな節約を積み重ねていくことで、老後の大きな資産形成へと結びつきます。

二つ目は資産運用の基本を学び“守りつつ増やす”戦略を持つこと。

50代ともなると、安全志向が強まる傾向にありますが、低金利時代に貯金だけで資産を増やすのは難しいのが現実です。例えば、国が推奨するiDeCo(個人型確定拠出年金)やNISA(少額投資非課税制度)を利用し、税制優遇も活かしながらリスクを抑えた投資信託などで運用を始めてみましょう。資産運用の基本を学び、信頼できる商品を選ぶことで、無理なく資産を形成できます。

三つ目は定期的な資産見直しとプラン修正です。状況は変わり続けるため、老後資金計画も柔軟に対応する必要があります。例えば、健康状態や家族構成の変化、経済状況の影響などを受けて必要金額が変わることも。年に一度は資産全体、そして老後のライフプランを点検し、必要に応じて運用比率を調整したり、追加で拠出していくことを心がけましょう。

資産形成は50代からでも十分間に合う

50代で資産形成ができる人とできない人の大きな違いは、「計画性」と「行動力」にあります。資産形成は早ければ早いほど有利ですが、50代からでもスタートする価値は十分にあります。重要なのは、現時点での状況を正確に把握し、具体的な老後の目標をもつこと。そして、収支管理、賢い資産運用、定期的な見直しという3つの工夫を実践し続けることです。そうすることで、将来の安心した生活に向けて着実に資産を増やすことができるでしょう。

今からでも遅くありません。この記事で紹介したポイントをぜひ参考にして、豊かな老後のための一歩を踏み出してみてください。


監修者:KYお金と仕事の相談所 所長 山田圭佑(やまだ けいすけ)

沖縄県庁職員として18年間奉職後、コロナ禍を機に人生を見つめ直し、キャリアチェンジ。
「『お金と仕事』に関する支援を通して、社会の『適材適所』を達成する」ことを理念とし、2022年7月に「KYお金と仕事の相談所」を立ち上げ、所長に就任。
子ども~子育て世代の支援を中心に幅広く活動を行っている。各種のセミナー・個別指導の受講者は、のべ2800名を超えた。