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『節約してもお金が貯まらない人』に共通している…意外とやりがちな“お金のNGな使い方”とは?【FPが解説】

  • 2025.7.28
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

節約をしているつもりでも、お金の使い方に問題があると、なかなかお金は貯まりません。節約意識があっても貯金が増えない背景には、共通するNGな使い方のパターンがあります。

今回は、ファイナンシャルプランナーの視点から、お金が貯まらない人に共通する問題点と、その解決策について詳しく解説します。

なぜ節約してもお金が貯まらないのか

節約しているのにお金が貯まらない最大の理由は、「支出の優先順位が曖昧」なことです。

多くの人は、細かい節約に意識を向けがちですが、根本的な家計構造を見直していません。例えば、毎日のコーヒー代を気にする一方で、月々の固定費である保険料や通信費を放置しているケースがよくあります。

また、節約によって浮いたお金を、明確な目標なく使ってしまうことも問題です。「今月は光熱費が安く済んだから、外食を増やそう」という考え方では、結果的に支出総額は変わりません(むしろ支出が増えます)。

お金が貯まらない人の5つのNGな使い方

具体的に、お金が貯まらない人の考え方や習慣から見ていきましょう。

固定費の見直しを怠っている

最も効果的な節約は、固定費の削減です。しかし、節約してもお金が貯まらない人は固定費を軽視しています。

たとえば、格安SIMへの変更や不要な保険の解約などは、一度行えば節約効果が持続します。しかし、「面倒だから」「解約料がかかるから後回し」という短期的な視点で判断してしまい、いつまでも余計な固定費を支払っているのです。

特売日にまとめ買いしすぎる

特売日を狙った買い物には、節約効果があります。しかし、度を超えたまとめ買いは結果的に「使わずに捨ててしまう」恐れがあり、逆効果になりかねません。

まとめ買いの罠は、「安いから」という理由で、不必要な商品まで購入してしまうことです。たとえば、食材や調味料を大量購入しても、使い切れずに廃棄すれば結果的に損失です。

「必要なものを、必要な分だけ」という基本的な視点が欠けていると、いつまでも無駄遣いの習慣から抜け出せません。

ポイントや割引に踊らされている

ポイント還元率の高いクレジットカードや、割引セールは魅力的です。しかし、これらの販促に振り回されるのは本末転倒です。

「ポイントが貯まるから」という理由で不要な買い物をするのは、無駄遣いになりかねません。ポイント還元率が1%の場合、1,000円の無駄遣いをすると、「10ポイントを得るために1,000円を捨てている」ことと同義です。

さらに、せっかく獲得したポイントを失効させてしまうと、目も当てられません。ポイントや割引は、あくまでも副次的なメリットと考えましょう。

見栄で買い物をしている

人間には承認欲求があるため、他人からの評価を気にして、身の丈に合わない買い物をしてしまうことがあります。しかし、これは無駄遣いに他ならず、貯蓄を阻む要因です。

たとえば、高級ブランドの服やバッグ、高級車などは自己満足に過ぎません。一時的な満足感は得られても、それ以上に経済的な損失が発生している点に留意すべきです。

自分の価値基準が不明確で、本当に必要な買い物かどうかを冷静に判断しないと、いつまでも無駄遣いを続けることになるでしょう。

無価値なものにお金を払っている

本当に価値のないものに対して、気づかないうちにお金を払い続けているケースがあります。

たとえば、使っていないサブスクリプションサービスや通信会社のオプションサービス。契約したまま放置していると、価値のないサービスに対して、お金を支払い続けることになります。

毎月の料金は少額でも、塵も積もれば大金となります。また、そもそも使っていないサービスにお金を支払うのは「お金を捨てている」のと変わりません。

きちんと家計簿をつけて支出の内訳を確認し、「本当に必要な買い物か」「価値のない支出がないか」を確認しましょう。

まとめ

節約してもお金が貯まらない人の共通点は、節約の優先順位を誤っており、根本的な家計構造の見直しを怠っている点です。

効率よく貯蓄するためには、固定費の削減から始めましょう。長期的な視野で考えて、固定費を優先的に削減すれば、経済的なメリットがあるはずです。

まずは家計の現状を把握し、支出項目を「必要」「不要」に分類してみてください。無理な節約をしなくても、価値を感じられない支出を減らせば、自然とお金が貯まる体質に変わります。

監修者:柴田 充輝
厚生労働省や不動産業界での勤務を通じて社会保険や保険、不動産投資の実務を担当。 FP1級や社会保険労務士資格を活かして多くの家庭の家計見直しや資産運用に関するアドバイスを行っている。現在はWebライターとして金融・不動産系の記事を中心に執筆しており、1,200記事以上の執筆実績がある。自身でも株式や不動産への投資を行っており、実体験を踏まえて記事制作・監修に携わっている。