年収４００万円でも『老後安心な人』はやっている…節約よりも大事な“３つの行動”とは？【元銀行員が解説】

2025.7.27

年収400万円と言えば、日本人の平均的な収入といえるでしょう。少ない収入ではないですが、老後に不安を感じている人も多いのではないでしょうか。

年収400万円で老後資金を確保するためには、節約よりも収入アップを意識しましょう。今回の記事では年収400万円の生活実態や、収入アップの方法を紹介します。

年収400万円の生活の実態

年収400万円の場合、社会保険などが差し引かれた手取り収入は300～320万円程度です。

毎月の手取り収入は、25～26万円程度が一般的でしょう。ボーナスが支給される会社の場合は、毎月の手取りはもう少し少なくなります。

独身で一人暮らしであれば、家賃に月8万円を払っても17～18万円が残り、ぜいたくしなければ貯蓄も可能です。しかし都心部などで住居費がかさむ場合は、生活に余裕はないでしょう。また家庭を持っている場合も同様に、生活費に余裕があるとはいえません。

節約よりも収入アップを目指そう

ライフスタイルや家族構成にもよりますが、年収400万円では老後が安心とは言えません。節約すれば貯蓄も可能ですが、金額も限られます。そのため年収400万円の場合、節約よりも収入アップを意識しましょう。

1.スキルアップに投資する

貯蓄も大事ですが、将来的な収入アップのために自分への投資を検討してみましょう。今いる会社で昇進・昇給を目指すのもよいですし、転職も選択肢の1つです。どこの会社でも人手不足感が強く転職市場は過熱しているため、スキルがあれば転職で収入アップを実現することも可能です。

2.副業収入を増やす

副業が許される環境にあるのであれば、副業で収入を増やす方法もあります。副業といってもさまざまですが、副業の基本は初期投資をできるだけかけないことです。また過度に副業収入に期待しすぎるのもよくありません。月数万円程度、毎月の収入の足しになる程度と認識しておきましょう。

3.計画的なライフプランを実現させる

マイホーム・マイカーの購入や海外旅行、結婚式など出費のかさむライフプランは多いです。年収400万円が続くのであれば、すべてを叶えることは簡単ではありません。老後の資金を確保したいのであれば、取捨選択も大切です。このように年収400万円の世帯では、計画的にライフプランを実現させる必要があります。

節約よりも収入アップで老後の安心を実現させよう

年収400万円で老後の生活を安心させるためには、節約よりも収入アップを意識してみましょう。

年収400万円でも節約して貯蓄は可能ですが、貯蓄額は限られます。

無理に節約するよりも自分への投資や転職など、一時的に出費を伴っても長期的には収入が増えることを考えることが重要です。

監修者：ゆきひろ
信託銀行に勤務する傍ら、金融系の記事も執筆する兼業ライター。日々富裕層顧客に金融や不動産を活用したウェルスマネジメントや税務に関する提案を行っており、培った知識と経験を活かして情報発信を行っている。過去には大手カード会社でクレジットの審査業務経験もあり、金融全般の知識に明るい。FP1級、宅建士を保有。