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『投資で失敗する人』には“ある共通点”があった…お金が増えない“3つのNG思考”とは?【元銀行員が解説】

  • 2025.7.27
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

NISAやiDeCoなどの制度が広まり、新しく投資を始める人も増えました。しかし投資は必ず成功するわけではなく、失敗してしまうこともあります。

投資に失敗してしまう人には、共通する考え方があります。今回の記事では投資で失敗してしまう人の思考や、失敗しないためのコツを紹介します。

投資に失敗する「3つのNG思考」

投資に失敗する人に共通する、NG思考を紹介します。

すぐに儲けようとする

投資初心者ほど陥ってしまうのが、すぐに利益を求めてしまう思考です。そのため少しでも損が出てしまうと、慌てて売って損を確定させてしまう人がいます。投資の基本は長期です。相場の変動によって損が出てしまっても、時間が経てば相場は戻ります。価格変動に一喜一憂せずに、長い目で考えておくことが大切です。

自分で勉強しない

自分で勉強をあまりしないで、金融機関の担当者にすすめられるままに投資を始めるのは危険です。購入する投資商品の特徴はもちろん、必要な手数料や差し引かれる信託報酬なども必ず確認し、複数の商品と比較しましょう。自分で納得して購入した商品であれば、たとえ損が出たとしても落ち着いて対応できます。

投資を始めるのが遅い

投資を後回しにすればするほど、失敗する可能性が高まります。退職後や高齢になってから投資を始める人は多いですが、投資開始が遅くなればそれだけ投資する期間が短くなります。投資期間は長ければ長いほど、リスクを減らせます。

教育費や生活費までも投資に回す必要はありませんが、現役の若いころから少しづつでも投資を始めることが大切です。毎月少額でも長く続けることで、投資のリスクをコントロールできます。

投資に失敗しないためのコツ

投資に失敗しないためのコツを、紹介します。

分散投資を心がける

分散投資は、投資の基本です。分散投資で忘れてはならないのが、銘柄の分散だけでなく、時間を分散することです。一度に大きな金額を投資するのではなく、積立など時間を分散して購入することで、価格の下落に強くなります。

狼狽売りをしない

価格が下がった時に、慌てて売ってしまわないようにしましょう。いくら価格が下がったとしても、売却しなければ損失は確定しません。慌てずに保有しておけば、いつか価格は戻るでしょう。

新NISAが始まった2024年から、新たに投資を始めた人も多いでしょう。そのため2024年始めは日経平均株価も上昇していましたが、8月には米国の景気悪化懸念や利上げの影響で大きく下がりました。このタイミングで慌てて売却して、損を確定させてしまった人はすくなくありません。しかしその後株価は回復しています。一時的に価格が下がった場合でも、慌てずじっくりと対応することが重要です。

「慌てずじっくり」投資を始めよう

投資に失敗してしまう人の特徴は、短期に利益を求める傾向が強いです。とくに投資を始めたばかりの頃は、日々の価格の動きに不安になってしまうこともあるでしょう。しかし日々の動きに一喜一憂するのではなく、慌てずじっくりと構えておくことが成功の秘訣です。


監修者:ゆきひろ
信託銀行に勤務する傍ら、金融系の記事も執筆する兼業ライター。日々富裕層顧客に金融や不動産を活用したウェルスマネジメントや税務に関する提案を行っており、培った知識と経験を活かして情報発信を行っている。過去には大手カード会社でクレジットの審査業務経験もあり、金融全般の知識に明るい。FP1級、宅建士を保有。