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『老後破産を回避した人』はやっている…シンプルすぎる“たった1つの行動”とは?【元銀行員が解説】

  • 2025.7.26
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

現代において「老後の家計破綻」と言われる老後破綻は決して他人事ではありません。「老後資金が尽きてしまわないか心配」、「老後の生活はダイジョブだろうか」といった多くの人が不安を抱えているのではないでしょうか。

元銀行員としての知見からは、老後破綻を回避した人には共通する「シンプルすぎる1つの行動」がある、といえます。それは、現状を把握したうえでの「家計の見える化」です。複雑な資産運用や極端な節約ではなく、誰でも今日から始められる内容になります。

この記事では、老後に家計破綻する原因と確実に回避するための具体的な行動を解説します。老後の安心を手に入れるための参考にしてみてください。

老後破綻の真の原因

老後に家計破綻する根本的な原因の理解が、効果的な対策を立てる第一歩です。

ここでは老後破綻の原因を詳しく見ていきましょう。

破綻する人の共通点

老後に生活が苦しくなる人の原因は、退職後に収入が大きく変化したにもかかわらず、現役時代の金銭感覚のまま支出を続けてしまうことです。

一般的に年金は現役時代の給料から6割程度といわれています。そのため、支出を見直さないままでいると、気づいたときには貯金が底をつき破綻に陥りやすいのです。

現状把握不足の深刻さ

もう1つの根本原因は「家計の現状把握不足」にあります。自分の収支を正確に把握できていると言える人は少ないでしょう。

「なんとなく」でお金を使う「どんぶり勘定」により気づかぬ間に赤字が膨らんでいきます。キャッシュレス決済が中心になりつつある生活では「お金を支払った」という実感が薄れやすく、現状把握不足が深刻化しやすい環境です。

シンプルすぎる行動で家計破綻を回避

老後の家計破綻を回避できている人の多くが「家計の見える化」というシンプルすぎる行動を実践しています。

誰でも実践できるシンプルな行動とは?

老後の家計破綻を回避する行動である「家計の見える化」とは、毎月の収入と支出を正確に家計簿で記録して収支を見える化することです。

家計管理の基本は、お金の流れを客観的に知ることです。家計簿での記録を通じて、自分の収支を正確に把握できるようになり、支出の削減や資産運用の計画などを立てられるでしょう。

効果的な実践方法

家計簿をつける効果的な実践方法は以下のとおりです。

1.すべての支出を記録する

  • 家計簿アプリや家計簿ノートを利用
  • 家計簿アプリは電子マネーやクレジットカードなどの連携が魅力

2.項目ごとに分ける

  • 食費や住居費、通信費、娯楽費などの項目別に集計

 3.振り返り

  •  月末に見直す
  • 無駄な支出や削減できそうな固定費を確認

毎月継続していくと削減効果もわかりモチベーション維持にもつながるでしょう。

まとめ

老後の家計破綻という不安から回避できる秘訣は、「家計の見える化」です。決して複雑な金融商品や高度な投資テクニックではありません。

自分の収支を見える化するという、誰でもできるシンプルな行動が将来の安心につながります。今日からでも始められて習慣にすれば、あなたの老後を守る武器となるでしょう。


執筆:河野 義広
政府系金融機関で17年半勤務した経験を持つWebライター。現在は独立し、金融やお金に関する幅広いテーマを執筆している。
法人営業・融資事務・預金業務・インターネットバンキングコールセンターの統括などの業務を経験してきた。証券外務員一種・FP2級・簿記2級などの資格も保有。
現場経験と専門知識を活かし、日々の暮らしや事業運営に役立つマネー情報をわかりやすく発信。事業の融資相談や家計相談も承っている。