1. トップ
  2. 管理栄養士「胃もたれを引き起こすかも」 『りんご酢』を飲んでいる人は要注意→管理栄養士が教える“NGな飲み方”とは

管理栄養士「胃もたれを引き起こすかも」 『りんご酢』を飲んでいる人は要注意→管理栄養士が教える“NGな飲み方”とは

  • 2025.7.19
undefined
出典:photoAC(※画像はイメージです)

健康や美容効果を期待して、毎日りんご酢を飲んでいる方は多いですよね。実際、りんご酢には血糖値の上昇を抑えたり、腸内環境を整える効果が期待され注目を集めています。でも、ちょっと待ってください!管理栄養士の専門的な視点から言うと、飲み方を間違えるとせっかくの健康効果が逆効果になってしまうこともあるんです。

今回は、毎日の習慣になりつつある『りんご酢』の正しい飲み方や注意点をわかりやすくお伝えします。これを読めば、より安心してりんご酢を生活に取り入れられますよ。

健康効果のウラに潜む危険!?りんご酢の魅力とその落とし穴

りんご酢は、リンゴを発酵させて作る天然の酢。ビタミンやミネラル、アミノ酸を豊富に含み、健康志向の方から美容目的の方まで幅広く支持されています。たとえば、酢酸の働きによって糖質の吸収がゆるやかになり、血糖値の急上昇を抑えてくれます。さらには腸内環境を整える善玉菌のエサにもなるため、便秘解消につながる可能性も注目されています。

しかし、誤った飲み方を続けるとこんなデメリットも。酢は酸性なので、そのまま大量にストレートで飲むと、歯のエナメル質が傷つくリスクがあります。また胃腸が弱い方や空腹時に飲みすぎると、胃炎や胃もたれを引き起こす場合も。さらに、糖尿病治療薬との飲み合わせには注意が必要で、自己判断で大量に飲むのは禁物です。そのため飲み方や量のコントロールがとても大切になってくるのです。

管理栄養士が伝える!効果的で安全なりんご酢の飲み方と注意点

undefined
出典:photoAC(※画像はイメージです)

では、どうすれば逆効果を防いでりんご酢のメリットだけを享受できるのでしょうか?まずは「希釈」が基本。市販のりんご酢の大さじ1杯(約15ml)を200ml以上の水やお湯で薄めて飲むのが望ましいとされています。薄めることで酸の刺激が和らぎ、歯や胃への負担を軽減できます。

また、飲むタイミングも大切です。食前に飲むと血糖値の急激な上昇を抑えやすいですが、空腹時にそのまま飲むのは控えましょう。胃腸に不安がある方は食事中や食後の摂取がおすすめです。

さらに、りんご酢を飲んだ後は口を水でゆすぐ、歯磨きをすぐしない(酸でエナメル質が柔らかくなっているため)などのポイントを守ることで、歯へのダメージを防げます。

一度に大量に飲むよりも、毎日少量ずつ継続することが健康効果につながるので、習慣化しやすい量を取り入れましょう。また、体調が悪くなったり胃痛を感じる時は、一旦中断して医師や管理栄養士に相談するのが安心です。

賢く続けてりんご酢をもっと健康的に!

毎日の健康習慣としてのりんご酢は、その効果に期待が持てる一方、飲み方次第で逆効果となるリスクもあることがわかりました。大切なのは「薄めて飲む」「適量を守る」「飲むタイミングに気をつける」こと。これらのポイントを守れば、歯や胃へのダメージを防ぎながら、りんご酢の持つ健康・美容効果を安全に楽しめます。

興味本位で過剰に飲んだり、ストレートで飲み続けるのは避け、管理栄養士が推奨する正しい飲み方をぜひ実践してみてくださいね。あなたの健康生活が、より充実したものになるはずです!


監修者:rio
管理栄養士・調理師として約10年の現場経験を積み、現在はフリーランスに転向。2児の母となり、子育てと仕事を両立しながら、日々の暮らしに役立つ栄養情報をわかりやすく発信しています。