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「昭和42年の50円玉」衝撃の“約2,000倍”で落札…9万8,000円の大化け、なぜ?

  • 2025.7.23
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出典元:photoAC(画像はイメージです)

今回は、2025年4月12日に入札が締め切られた銀座コインオークション「第122回 ⼊札誌『銀座』」から、とある50円貨の落札価格に注目してみます。

お買い物をしていると、お釣りで小銭を渡される機会も多いはず。何気なく受け取ったその硬貨…実は、想像以上の価値を有している可能性があるようです。

いったい、どのような50円貨なら高値で取引されるのでしょうか?衝撃の落札価格と併せてご紹介します。

50円貨が約10万円に!?

2025年4月12日に入札が締め切られた銀座コインオークション「第122回 ⼊札誌『銀座』」では、とある50円貨が30,000円という驚きの価格で出品されました。

それは、ロット番号435の「50円白銅貨 昭和42年穴ズレエラー PCGS(MS63) 未使用品」。しかも、落札価格はなんと98,000円!つまり、50円貨の価値が約10万円に跳ね上がったことになります。

50円貨は世の中にたくさん流通しているものの、これほどまでに高値がつくことはまずありません。はたして、約10万円という衝撃的な価格で落札された理由とは…?

PCGS(MS63)であること

品名を確認してみると、「PCGS(MS63)」と見慣れぬ文字が記載されていることがわかります。

PCGS」とは、アメリカのコイングレーディング会社「Professional Coin Grading Service」を指しているのだそう。「MS63」は鑑定グレードの1つであり、本品が未使用品である上に、状態も比較的良好であることを意味しているのだとか。

権威のあるコイングレーディング会社が高評価を与えていることが、本品の価値を底上げしたのかもしれません。

穴ズレエラーがあること

「50円白銅貨」は1967年から、今日に至るまで発行され続けている50円貨。50年以上前の硬貨の未使用品である点は評価されますが、現在流通している種類であるため、それほど高値がつくことは基本的にないようです。

しかしながら、落札された50円貨には「穴ズレエラー」がありました。「50円白銅貨」は中央に穴が開いていますが、こちらが本来の場所からズレていればいるほど高い価値がつくそうです。

出品物の写真を確認してみると、どうしてこれほどズレてしまったのかとびっくりしてしまうほど、穴の位置が不自然であることがわかります。だからこそ、本品に10万円近い価値がつけられたのかもしれません。

お宝が眠っているかも…?

お釣りで小銭をもらった、貯金箱に入れているという人も少なくないかもしれません。「塵も積もれば山となる」というように、長い間コツコツ貯めていれば、いずれはまとまった金額になることもあるでしょう。

しかし、もしかしたら貯金箱の中に、たまたま値打ちのある硬貨が眠っている可能性もあるかもしれません。うっかり使ってしまわないように、一度確認してみるのもありかもしれませんね。


出典:銀座コインオークション「第122回 ⼊札誌『銀座』」(https://ginzacoins.co.jp/_file/ja/article/445/button2/2/)(最終閲覧日:2025-07-22)、日本銀行「日本のお金」(https://www.boj.or.jp/note_tfjgs/note/valid/index.htm)(最終閲覧日:2025-07-22)



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