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「地面が見えないから…」タワマン20階を購入も…年収1,000万超男性が4年間耐え続ける"予想外の誤算"

  • 2025.7.12
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出典元:Aさんが住むタワーマンション一室(Aさん提供)

「地面が見えないから雨がわからない」

年収1000万円超でお酒の買取会社を経営するAさん(28)が、憧れのタワーマンション20階での生活4年間で痛感している意外な悩みだ。セキュリティと快適さを求めて手に入れた理想の住まいで、なぜ天候に振り回される日々を送ることになったのか。高層階ならではの「見えない不便」を追った。

「玄関出ても室内じゃん」

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※ChatGPTにて作成(イメージ)

Aさんが語るタワーマンション生活の意外な盲点。それは、玄関を出てもエレベーター、ロビーまで全て室内環境のため、外の天候を把握することができないという点だ。

「扉を開けて玄関を出ても、結局室内なんですよ。エレベーターで降りて、ロビーを通り、外に出て初めて『あ、雨降ってるんだ』って気づくんです」

また、エレベーターホールには空調が効いており、ロビーにも冷暖房が完備されているため、外の気温を感じることができない。結果的に、服装を間違えたり傘を忘れたりしたことに気づくのは、建物の外に出てからという状況になってしまう。

「地面が見えないから小雨はマジで分からない」

ベランダがあっても、20階という高さは新たな問題を生み出している。曇っていることはわかるが、地面が見えないため、小雨程度では天気を判断できないのだ。

「地面が濡れているのが見えないので、曇ってるなとはわかるけど、いざ外に出てみると、実は小雨だったってことが本当に多いんです」

服装を間違えたり傘を忘れたりした際の往復は約4分。その間に「電車のギリギリの時間だと、取りに戻れず終わり」というように、時間的な制約が大きなストレスとなっている。
「一般的なアパートやマンションなら、ドアを開けて雨が降ってたら、パッと傘を取るだけ。ほんの5秒で済む。でも、タワマンではそうはいかないんです」と、苦笑いを浮かべながら話すAさん。

この高さゆえの視界の制約により、天気予報を見ない日は外出が常にギャンブル状態だ。降りそうな時は傘を持っていくが、結局使わずに終わることも多く、天候判断の難しさに日々悩まされている。

「もう当てに行くしかないですね、服を」

特に春や秋の気温差が激しい時期は、服装選びが非常に難しくなる。

「もう当てに行くしかないですね、服を。春や秋は寒い日もあれば暑い日もあるから、その判断が本当に難しい」と、Aさんは渋々語る。

一般的な住宅であれば、簡単にできる「ちょっと一枚置いておこう」という調整も、高層階では大きな負担となるようだ。

また、服選びについて、Aさんが興味深い話を聞かせてくれた。

「一つ面白いのが、お金持ちが真冬にダウンを着て、下はTシャツ1枚という光景、よく見かけませんか?あれは温度調整が難しいからこそ、『どっちに転んでもいいように』という感覚や、『服選びが面倒くさい』という感情があるのかも。僕も割とそうなんですよ」

4年間悩まされている「天候の壁」

憧れのタワーマンション生活には、思わぬ「天候の壁」が存在していた。地面が見えない高さゆえ、天気予測が難しく、また、往復4分という短い時間的制約がもたらす影響も無視できない。さらに、季節の変わり目における服装選びの難しさも、高層階ならではの悩みだ。

年収1000万円超の成功者であっても、天候という自然現象の前では、誰もが同じ人間であることを実感させられる体験談となった。タワーマンションの華やかなイメージの裏には、こうした日常の小さな不便さが隠れており、それこそが実際の住み心地に大きな影響を与える重要な要素なのかもしれない。