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「昭和24年の5円玉」令和で17,000円に大化け…使用済みでも“3,400倍”落札、なぜ?

  • 2025.7.9
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出典元:photoAC(画像はイメージです)

今回は、2025年6月8日に入札が締め切られた銀座コインオークション「第123回 ⼊札誌『銀座』」から、とある5円玉の落札価格に注目してみます。

現金でお買い物をした際に、お釣りで5円玉をもらう機会もあるでしょう。基本的に、取り立てて珍しいものではないですが…中には、想像以上に高額になる“お宝”が眠っている可能性もあるようです。

はたして、どのような5円玉なら価値が高いのでしょうか?詳しく解説します。

5円玉が3,400倍に!?

2025年6月8日に入札が締め切られた銀座コインオークション「第123回 ⼊札誌『銀座』」では、とある5円玉が17,000円という驚きの価格で落札されました。

落札されたのはロット番号442の「5円黄銅貨 昭和24年穴ズレエラー 3.65g 下見して下さい(返品不可) 美品」。スタート価格は15,000円のため、2,000円ほど上乗せされたことがわかります。

しかしながら、どうして5円玉が3,400倍もの価格で落札されたのでしょうか?

「フデ5」と呼ばれるちょっと珍しい5円玉

昭和24年に発行された5円玉は、古銭収集家の間では「フデ5」と呼ばれているのだそう。

現在発行されている5円玉の書体がゴシック体であることに対し、こちらは楷書体が用いられています

当然、現在流通している5円玉よりも「フデ5」の発行枚数は少ないです。そのため、ほかの5円玉よりも高額で取引されています。

ポイントは「穴ズレエラー」

しかし、それ以上に重要なのが「穴ズレエラー」なのだとか。

実は、5円玉の穴が本来の位置からずれていればいるほど価値が高くなるのだそう。

銀座コインオークション「第123回 ⼊札誌『銀座』」に掲載されている写真を確認してみると…たしかに。一目ですぐにわかるほどに、穴の位置がずれてしまっていることがわかります。

17,000円でも驚いてしまいますが、過去にはもっと高額で落札された5円玉もあったそうです。

もしかしたら、みなさんの家の貯金箱の中にも、お宝が眠っているかも…?

ただし、エラーコインが高いからといって、故意に手を加えることは法律に触れるため絶対に禁物。コイン収集の楽しみは、あくまでそのままの状態で価値を見つけること。正当な方法で楽しみましょう。

小銭を入手したら要チェック!

確率はそう高くないものの、運が良ければ穴ズレエラーのある小銭を入手できるかもしれません。特に、普段から現金でお買い物をしている方は、電子マネーを利用している人よりも可能性が高いでしょう。

3,400倍とまではいかなくても、たまたまもらった5円玉に100倍、200倍の値段がついたら嬉しいものですよね。それに、もしかしたら1,000倍、2,000倍になることも…?

お会計で小銭を受けとった際、ただの5円玉が“意外な価値”を持っている可能性も…?身近にあるお金だからこそ、ちょっとした冒険心を持ってみるだけで、普段の買い物がもっと楽しくなるかもしれないですね。


出典:銀座コインオークション「第123回 ⼊札誌『銀座』」(https://ginzacoins.co.jp/_file/ja/article/447/button2/2/)(最終閲覧日:2025-07-08)、日本銀行「5円貨(黄銅)」(https://www.boj.or.jp/note_tfjgs/note/valid/past_issue/pcoin_5.htm)(最終閲覧日:2025-07-08)