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増える退職代行利用。現代の職場に何が必要か?

  • 2025.6.26

増える退職代行利用

現代の職場に何が必要か?

出典:シティリビングWeb

信頼関係を築ける職場づくりが鍵 ※写真はイメージ

上司との関係や環境要因から、直接退職を言い出せず、退職代行を選ぶケースが増えています。心理的な負担を軽減し、円滑に退職ができる点や、即日退職、書類・備品のやり取りを代行できる点も、退職代行を利用する理由に挙げられます。また、退職代行の利用数は年々増加しており、一部代行サービス会社では、事業スタート後の2年間で2万件超の依頼を受けたと報じられています。特に4月〜6月は利用件数が多く、入社直後の離職や連休明けの決断が集中する傾向が見られます。

こうした社会動向を受け、「退職を言い出しにくい空気」や「相談ができない状況」が生まれないよう、会社側の体制が求められていると感じます。たとえ制度や福利厚生が整っていても、それだけでは不十分です。特に配属直後や繁忙期後など、本人が不安や葛藤を抱きやすい局面でこそ、上司や人事が意識的に声をかける文化を育てることが重要です。

退職代行の背景には、表面化しにくい感情を抱くことや信頼関係の希薄さが要因となることも多く、こうした点に先回りして気づける現場づくりが、定着率や組織力にもつながると考えています。加えて、若手社員や新卒に対しては特に「誰に相談すればよいか」を明確に伝える、1on1の頻度を増やす、などの仕組み化が必要です。現代の人材マネジメントでは、問題が起きてから対処するのではなく、未然に察知する“組織の感度”が重視されています。時代に応じた柔軟な対話と姿勢こそ、今後の人事施策における鍵になるでしょう。

出典:シティリビングWeb

教えてくれたのは…與儀喜直さん

「地方創生を人の創生から」をミッションに地方の人材に特化したサービスを展開するHuman Creation営業部長。キャリアアドバイザー

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