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『なぜか相談されやすい人』は自然と言ってる…「わかるよ」でも「大変だね」でもない、“安心を生むフレーズ”とは?【プロが監修】

  • 2025.7.29
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

誰かに悩みを打ち明けられたとき、つい「わかるよ」や「大変だね」と共感の言葉をかけてしまいますよね。
でも、これらの言葉だけでは相手の心に響かず、逆に距離を感じることもあります。
では、“なぜか相談されやすい人”は、どんな言葉をかけているのでしょうか?
実は、“安心を生むフレーズ”には、相手の気持ちを深く受け止めながらも、共感の押し付けや悲観を招かない独特の言い回しがあるのです。この記事では、そんな“言葉の魔法”の正体を具体例とともに探っていきます。

“心地よい距離感”をつくる言葉の力

悩みを聞く際の共感表現は、コミュニケーションにおいて重要です。

しかし心理学の研究によると、単なる「わかるよ」という共感は、相手の感情を短絡的に決めつけてしまうことがあり、「自分の気持ちが伝わっていない」「理解されていない」と感じさせる可能性があると指摘されています。

逆に「大変だね」という労いの言葉も、相手の苦しみに焦点を当てすぎるあまり、かえって暗い気持ちを強めてしまう場合があります。

そこで“相談されやすい人”が使うのは、一歩引いて相手の話に寄り添いつつ、その人自身の考えや感情を尊重する表現。

例えば「それはあなたにとって大切なことだね」「そんなふうに考えているんだね」など、自分の価値観や感情を認めてもらえた安心感を生む言葉です。

こうした言葉は心理学で言う「感情のラベリング(感情に名前をつけること)」や「バリデーション(感情の承認)」に近く、相手の心を落ち着かせる効果が明らかになっています。

“安心を生むフレーズ”がもたらす相手との信頼関係

具体的には、どのような言い方が効果的なのでしょうか。会話例を見てみましょう。

「あなたがそう感じるのはとても自然なことだね」

「その状況でそんなふうに思えるのは、あなたらしいよ」

「今の話を聞いて、あなたの気持ちがよく伝わってきたよ」

これらは「わかるよ」「大変だね」とは違い、相手を主語にし、感情や考え方を尊重しています。

このような言葉をかけられた相手は、自己表現がさらに進みやすくなり、「この人になら話しても大丈夫」と感じやすくなります。結果として、相談者は深い安心感を持ち、それが「なぜか相談されやすい人」という印象につながっているのです。

言葉の力を知り、日常で活かそう

相談されやすい人が使っている“安心を生むフレーズ”は、ただの共感以上に、相手の感情や価値観を丁寧に認めることから生まれます。

心理学の知見に裏付けられたこれらの言葉は、決して特別な技術ではなく、誰でも日常に取り入れやすいコミュニケーション術です。

悩みを聞くたびに「わかるよ」「大変だね」とつい言いがちですが、そこから少し意識を変えてみましょう。

相手の話をよく聞き、「あなたらしさ」を認める言葉を添えること。それが、何よりの“安心”を生み出し、信頼関係を深める魔法のフレーズになるはずです。


監修者:川谷潤太(かわたに じゅんた)(株式会社脳レボ 代表)

兵庫県の大手学習塾において、当時最年少で校長に就任後、1教室で1,000名以上の生徒が通う学習塾に発展させ、講師研修や入試特番テレビのコメンテーターなども務める。

その後、岡山県の創志学園高校へ赴任し、学校改革とスポーツメンタル指導を担当。史上最速、創設1年、全員1年生で甲子園に出場した硬式野球部では3季連続甲子園出場を果たし、6名のプロ野球選手が誕生。ソフトボール部では3季連続日本一、柔道部では日本一や世界一の選手も輩出した。

2019年に株式会社 脳レボを創設し、オリンピック選手やプロ野球選手など、アスリートやスポーツチームへのメンタル指導、子ども・保護者・教員向けの教育講演、企業の人材育成マネジメントや研修などを手がけ、講演回数は8年間で1,500回以上、受講者は12万名を突破。脳科学や大脳生理学、バイオフィードバック工学をベースとした、具体的かつ実践的な手法により、多くの方の願望目標達成をサポートしている。