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『なぜか雑談が盛り上がる人』は自然と言ってる…「最近どう?」でも「何してるの?」でもない、“優秀な質問フレーズ”とは?【プロが監修】

  • 2025.7.25
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※Google Geminiにて作成(イメージ)

日常のちょっとした会話、いざ始めようとしても「最近どう?」や「何してるの?」ばかり出てしまい、話が続かない……そんな経験はありませんか、
一見便利なこれらの質問は、実は相手の反応が曖昧になりがちで、会話が盛り上がらない原因になることもあるのです。
雑談上手な人は、こうした定番質問を避け、深いコミュニケーションを生み出す“本当に効く質問”をさりげなく投げかけています。
この記事では、「なぜか雑談が盛り上がる人」が実践している、相手の心をつかむ質問のコツを探ります。

定番の質問が抱える落とし穴

「最近どう?」や「何してるの?」は誰にでも使いやすい質問ですが、実際には相手が答えに困ってしまうことも少なくありません。これらの質問は抽象的で広すぎるため、返答が「まあまあ」「特に変わりないよ」といった無難な答えに終わりがち。そうすると、話す側も聞く側も掘り下げにくく、会話がつまらないものになってしまいます。

会話が盛り上がるのは「相手の具体的な経験や感情に触れられる質問」をする時。

つまり、相手が自分自身の話を自由に、かつ興味深くできるテーマを提供して初めて、会話は活気づくのです。逆に言うと、相手の答えやすい範囲で具体的な内容を引き出す質問が必要だといえます。

また、人は自分の話に共感や興味を持ってもらえると感じるほど心を開きやすく、自然と会話は弾みます。そのため雑談が苦手な人は、「相手に寄り添い、自分も関心を持っていると示すこと」がポイントなのです。

こう聞くのが正解!“本当に効く質問”で会話がぐっと深まる

では、どんな質問が効くのか。

推奨するのは、相手の経験や感情に焦点を当てた「オープンクエスチョン」の活用です。たとえば、「最近どう?」と聞く代わりに「最近、何か新しい発見や楽しいことあった?」といった具体的な体験を尋ねる質問です。

この問いは単に「元気?」を聞くよりも、相手が日常の中で感じた喜びや気づきを話すきっかけになります。

同様に、「何してるの?」の代わりに、「今夢中になっていることは何?」や「最近ハマっていることってある?」と聞けば、会話は相手の内面や趣味、思考に深く触れられるでしょう。

さらに「その時どう感じた?」と感情を掘り下げる質問を添えることで、相手は自分の気持ちを言葉にする機会を得られ、会話の距離感がぐっと縮まります。

また、「それは最高ですね」というような共感の気持ちを伝えることも効果的です。こうした質問は心理的安全性を高め、よりリラックスした雑談を生み出すので、人間関係の質も高まります。

また、質問する側が心から興味を持っている姿勢を見せることも大切です。自然なリアクションや相槌を交えながら、話を続けやすい雰囲気を作ることが、会話を盛り上げる秘訣となります。

雑談の楽しさは質問の質で決まる。相手の心に響く問いかけで会話が生き生きと

雑談は日々のコミュニケーションの潤滑油。

シンプルな「最近どう?」や「何してるの?」ではなく、相手の経験や感情に近づく具体的な質問こそが、会話を本当に盛り上げるカギです。相手の話を引き出しながら共感を示すことで、関係性は自然と深まります。

コミュニケーションがスムーズにいくと、仕事もプライベートもより豊かに、明るくなることでしょう。明日からは、いつもの質問を少しだけ工夫して、「最近どんなことにワクワクしてる?」といった心に響く問いかけで、周囲との会話をもっと楽しいものにしてみませんか?


監修者:川谷潤太(かわたに じゅんた)(株式会社脳レボ 代表)

兵庫県の大手学習塾において、当時最年少で校長に就任後、1教室で1,000名以上の生徒が通う学習塾に発展させ、講師研修や入試特番テレビのコメンテーターなども務める。

その後、岡山県の創志学園高校へ赴任し、学校改革とスポーツメンタル指導を担当。史上最速、創設1年、全員1年生で甲子園に出場した硬式野球部では3季連続甲子園出場を果たし、6名のプロ野球選手が誕生。ソフトボール部では3季連続日本一、柔道部では日本一や世界一の選手も輩出した。

2019年に株式会社 脳レボを創設し、オリンピック選手やプロ野球選手など、アスリートやスポーツチームへのメンタル指導、子ども・保護者・教員向けの教育講演、企業の人材育成マネジメントや研修などを手がけ、講演回数は8年間で1,500回以上、受講者は12万名を突破。脳科学や大脳生理学、バイオフィードバック工学をベースとした、具体的かつ実践的な手法により、多くの方の願望目標達成をサポートしている。