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『なぜか会議が進む人』は自然と使ってる…「意見ください」でも「まとめると」でもない、“進行上手な人の一言”とは?【プロが監修】

  • 2025.8.1
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※Google Geminiにて作成(イメージ)

「意見ください」「まとめます」。会議でよく聞くフレーズですが、これだけでは議論が停滞したり、参加者が消極的になったりしがちですよね。

では、一体どんな“ひと言”がの空気を動かし、会議を前に進めるのでしょうか?

今回は、ただの進行ではない、参加者の心に響き動きを生む言葉にフォーカスします。仕事やプロジェクトの現場で「あと一歩」が足りないと感じるあなたにぴったりのヒントをお届けします。

会議の停滞を招く“よくある言葉”の落とし穴

仕事の場での会議は、目的を共有し意思決定をする重要な時間です。

だからこそ「意見ください」「まとめます」という言葉もよく使われます。しかし、実はこれらのフレーズだけだと“空気が止まる”ことも多いんです。参加者は「何を話せばいいかわからない」「話しても意味があるのか」と感じやすく、結局沈黙が続くことも多々あります。

これには心理学的な背景も関係しています。

監修者コメント:
人は「話しても責められない」と確信した場で初めて、安心して声を出せます。これは心理的安全性と呼ばれ、会議の“言葉選び”もこの空気を支える重要な一因となります。

人は評価されることを怖れたり、批判を恐れると発言をためらいます。

「意見ください」は漠然としていて指名やヒントがないため、話しにくい状況を作ってしまうことも。一方「まとめます」は議論の終わりを宣言し、流れを止めてしまう恐れがあります。つまり、伝えたい意図はあっても、逆に会議の“空気”が停滞する原因になってしまうのです。

“空気を動かす一言”が生まれる背景と具体例

では、どんなひと言が会議のムードや参加者の気持ちを動かすのでしょうか?

鍵は、話しやすさを生み出し、参加者の主体性を刺激しつつ、方向性を示す言葉にあります。実際のビジネス現場では、「ここまでで感じたことは?」「この意見、どう活かせそうか考えてみよう」「一人ずつ短くシェアしてみようか」など、参加者の心に寄り添いながらも具体的なアクションにつながる一言がよく使われています。

たとえば、進め方として「○○さん、まずはファーストインプレッションを聞かせてもらえますか?」と指名して発言のハードルを下げるケースや、「この案の利点を3つ挙げてみましょう」と具体的な課題やテーマを示すことで、参加者が迷わず発言できる場を作る工夫も効果的です。これらの言葉は単なる「意見ください」とは違い、「あなたの考えに興味がある」「今のところどう思う?」と示しているため、“参加を促す”力が強いのです。

監修者コメント:
会議の空気を動かす言葉には、“問いかけ”と“安心感”が同居しています。ただ仕切るのではなく、“一緒に考える対話者”として関わるとき、言葉は場を変える力を持ちます。

また、こうした一言は「会議の目的や参加者の状態をよく観察しているリーダー」ならではのもの。

的確に状況を読み、参加者が自然と口を開き意見交換が活発になる工夫が盛り込まれています。結果として議論にメリハリがつき、会議が活性化し、成果の質も上がるという好循環につながっています。

言葉ひとつで“会議の空気”は劇的に変わる!

「意見ください」や「まとめます」といった定番フレーズは手軽に使いやすいものの、実は会議の壁をつくることも。

空気を動かし、参加者の心をぐっと引き寄せる一言とは、具体的で参加者の気持ちに寄り添い、話しやすい環境を自然に作り出す言葉です。たとえば「まずは○○さんの考えを聞かせて」とか「このポイントについて一人ずつ簡単に共有を」といった声がけが効果的なんですね。

リーダーとして会議をスムーズに進行したいなら、参加者の状態に応じた声がけの工夫を大切にしましょう。ちょっとした言葉の選び方と配慮で、会議の停滞は解消し、活発な議論と質の高い意思決定が生まれること請け合いです。今日からぜひ、あなたの「空気を動かす一言」を探してみてくださいね!


監修者:株式会社マーケティングフルサポート代表 仙道達也

脳科学、行動経済学や心理学、NLPなどを組み合わせた独自のコーチング技術「アート・シフト・コーチング」を開発。コーチング文化を世界に広めるため、起業家や経営者のほか、セラピストや会社員など様々なキャリアをもつ受講生のキャリア支援やビジネスサポートを行う。