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『なぜか雑談が得意な人』には“共通の型”があった…「最近どう?」でも「趣味は?」でもない、“距離が縮まる質問”とは?【プロが解説】

  • 2025.8.4
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

雑談が得意な人っていますよね。どんな場面でもさりげなく会話を始めて、自然と相手との距離を縮めるそのスキルは羨ましい限り。でも、実はそういう人がよく使うのは、「最近どう?」や「趣味は?」のようなありきたりな質問ではないことが多いんです。

では、なぜか自然に会話が弾み、心地よい空気が生まれるのか?その秘密は“相手の心にちゃんと届く質問”の仕方にあります。

この記事では、なぜか雑談が得意な人が使っている“距離が縮まる質問”とはどんなものか、その特徴や効果を徹底解説します。

相手の心に響く質問、その特徴とは?

人との会話で距離を縮めるポイントは、「相手が話しやすいと感じること」です。

単に「最近どう?」と聞いても、相手は気の利いた答えが思い浮かばず、表面的な返事で終わりがち。それに比べて雑談が得意な人は、相手の感情や具体的な体験に寄り添う質問をしています。

例えば、「最近、ちょっと驚いたことはある?」や「休日にちょっとした楽しみって何かある?」といった質問は、相手の頭の中に具体的な記憶や感情を呼び起こします。

こうした質問は、心理学でも“開かれた質問”と言われ、答えが「はい/いいえ」ではなく自由に答えられることで、会話の幅が広がります。さらに、焦点が本人の感情や体験に向いているため、話しているうちに自然と心がほぐれていくのです。つまり、距離が縮まる質問は、単に情報を得るのではなく、相手の内面とつながることを目的にしているのが特徴です。

監修者コメント:
雑談が続く人は、相手に「どんな話をしても否定されない」という“安心感”を与えています。これはコーチングや心理的安全性の観点でも、信頼形成に欠かせない要素です。

実践例と背景から探る“距離が縮まる質問”の効果

具体的にどんな質問が自然に距離感を縮めるのか、いくつか例を挙げてみましょう。

  • 「最近、何か新しい発見はあった?」
  • 「最近ハマっている小さなことってある?」
  • 「もし明日休みだったら何をしたい?」

これらの質問は、相手が自分の趣味や生活を振り返りながら話しやすい内容です。しかも「好きなことは?」のように直接的に聞くよりも、堅苦しくない自然な形なので、相手の抵抗感も少ないです。

こうした質問は「自己開示」を促し、相手が自分の本音や感情を少しずつ話すようになると言われています。結果として、会話の中でお互いが少しずつ“素の自分”を見せ合うことができ、信頼関係を築きやすくなるのです。

また、多くの雑談上手は“相手の話に共感してリアクションを返す”ことも忘れません。質問だけでなく、「それ、面白そうですね!」とか「へえ、そんな楽しみ方があるんですね」といった相槌や感想も大切な会話の潤滑油になります。

会話がもっと楽しくなる!覚えておきたいポイントまとめ

雑談で自然に距離を縮めたいなら、「最近どう?」「趣味は?」のような定型文的な質問から一歩抜け出して、相手の気持ちや体験に寄り添う“心が動く質問”に変えてみましょう。ポイントは以下の3つです。

  • 答えやすく、話題が広がりやすい「開かれた質問」を使う
  • 相手の感情や具体的な体験を引き出す言葉を選ぶ
  • 相手の話に興味を持ち、共感やリアクションを丁寧に返す

この3つを意識すると、会話の相手が心地よく話し続けられ、結果として距離が自然に縮まります。

監修者コメント:
会話を深めたいときは「質問→共感→ちょっとした自己開示」の順で話すと、対話が自然に広がります。

例:「それ、面白いですね!実は私も最近似たようなことがあって…」

雑談が苦手な人も、質問の型を少し変えるだけでグッと話しやすい空気を作れるはずです。今日からぜひ、いつもの「最近どう?」を、このような“距離が縮まる質問”にアップデートしてみてはどうでしょうか?


監修者:株式会社マーケティングフルサポート代表 仙道達也

脳科学、行動経済学や心理学、NLPなどを組み合わせた独自のコーチング技術「アート・シフト・コーチング」を開発。コーチング文化を世界に広めるため、起業家や経営者のほか、セラピストや会社員など様々なキャリアをもつ受講生のキャリア支援やビジネスサポートを行う。