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『聞き上手な人』は無意識にやっている…「なるほど」でも「確かに」でもない、会話が続く“優秀な相槌フレーズ”とは?【プロが監修】

  • 2025.7.9
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※Google Geminiにて作成(イメージ)

会話の中で「なるほど」「確かに」と相槌を打つ人は多いけど、なぜかその人と話すと、もっと話したい、話が深まると感じたことはありませんか?実は“聞き上手”と呼ばれる人々が無意識に使っている相槌には、ただの合いの手以上の秘密が隠されています。今回は、そんな「話を自然と続けさせる相槌の秘密」について、心理学やコミュニケーションの研究をもとにわかりやすく解説していきます。きっとあなたの会話も変わるはずですよ。

相手の心に響き、会話を広げる相槌の真実

「なるほど」「確かに」といった相槌は一般的に会話の潤滑油として知られています。

しかし、実はこれらの言葉だけでは会話が続かないことも多いのが現実。心理学の研究によれば、相手の話に共感や興味を示す際には、単純な肯定ではなく「話し手の感情や意図を理解し、受け止めている」というサインを送ることが大切です。

監修者コメント:
例えば『それは嬉しかったでしょうね』『それって悔しいですよね』と、話の“事実”ではなく“気持ち”に反応する相槌を入れると、相手は『ちゃんと気持ちを分かってもらえた』という安心を感じます。

例えば、「そうなんですね」「それは面白いですね」といった言葉が、相手に「もっと話したい」という気持ちを引き出します。

また、声のトーンやタイミングも効果的な相槌の要素です。一定のリズムで適切な間を取る相槌は、話し手の話す意欲を高め、話の流れをスムーズにします。さらに、単に相槌を打つだけでなく、相手の話の内容を軽く繰り返す・質問を交えることで「あなたの話に本気で興味がある」と伝わり、深い対話へと発展しやすいこともわかっています。

実践!「なるほど」「確かに」以外で会話が続く相槌のテクニック

では、具体的にどんな相槌を使えば無理なく会話が続くのでしょう?コミュニケーションコーチの意見を参考にすると、以下の3つがポイントです。

  • 具体的な感想や共感を示す言葉:「それ、すごくわかります」「私もそんな経験あります」など、相手の話に寄り添う表現。
  • 短い質問を投げかける:「それってどういうこと?」「いつ頃の話ですか?」と軽く質問することで、相手の脳を刺激し会話を広げます。
  • 言い換えや要約で確認:「つまりこういうことですね」と相手の話を短くまとめ返すことで、理解していることをアピール。

これらは「話し手を認める」「興味を持っている」というメッセージとなり、相手は安心して心を開きやすくなります。実際、コミュニケーション心理学の実験でも、こうしたインタラクティブな相槌があるグループの会話は長く、かつ内容が豊かであったデータが報告されています。

さらに重要なのは「相手のペースに合わせる」こと。同じテンポや感情のリズムで相槌をすることで、心地よい一体感が生まれ、会話が自然につながっていくのです。

監修者コメント:
この“相手に合わせる”という感覚は“ペーシング”と呼ばれています。話すスピード・声のトーン・感情の波長を合わせることで、言葉を超えた安心感が生まれるのです。

聞き上手の秘密は、相槌の“質”にあった!

「なるほど」「確かに」といった馴染み深い相槌は会話のスタート地点ですが、それだけでは会話の深掘りや楽しさを引き出しづらいのが現実。聞き上手な人は、無意識のうちに「話し手の感情に寄り添い」「質問で興味を示し」「理解の確認を交える」というトリッキーだけど効果的な相槌を使うことで、会話が広がりやすい場を作っています。

もしあなたも会話が途切れがち、話しにくいなと感じているなら、今日からちょっと意識して相槌の種類やタイミングを変えてみるのはいかがでしょうか?相手も自分も気持ちよく話せる、そんな「聞き上手な自分」がきっと育つはずです。


監修者:株式会社マーケティングフルサポート代表 仙道達也

脳科学、行動経済学や心理学、NLPなどを組み合わせた独自のコーチング技術「アート・シフト・コーチング」を開発。コーチング文化を世界に広めるため、起業家や経営者のほか、セラピストや会社員など様々なキャリアをもつ受講生のキャリア支援やビジネスサポートを行う。