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管理栄養士「やらないで」 にんじんの栄養が半減するかも…避けたい『NG行動』3選

  • 2025.7.28
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

にんじんは鮮やかなオレンジ色が特徴で、ビタミンや食物繊維が豊富な野菜。サラダやスープ、煮物など、幅広い料理に使われます。しかし、料理の味や栄養を引き立てるにんじんも、日々の取り扱い方や調理の『ちょっとした間違い』で、その美味しさが半減してしまうこともあります。管理栄養士も「これはやらないでほしい」と伝える、にんじんの魅力を損なうNG行動が3つあるのをご存知でしょうか?

今回は、その注意ポイントを丁寧に解説し、にんじんを上手に楽しむコツをお伝えします。

にんじんの栄養と風味が落ちる、知られざる3つのNG行動とは?

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

にんじんが健康に良いのに加えて料理の彩りを支える食材として人気ですが、取り扱い方によってはその良さを失うことがあります。まずはその代表的なNG行動を3つご紹介します。

長時間茹でる:にんじんに含まれる水溶性の栄養素(カリウムなど)は、茹でることで溶け出すため注意が必要です。カリウムは体内の余分な水分バランスを整える働きがあるため、むくみが気になる方にとっても意識したい栄養素です。スープや煮込み料理などにする場合は問題ありませんが、そうでない場合は電子レンジを使用するなどでなるべく栄養素を損なわない状態で調理をしましょう。

そのまま保存する:にんじんは買ってきた状態のまま、冷蔵に入れていませんか?にんじんを冷蔵庫の中で保存する際、乾燥を防ぐ必要がありますが、新聞紙やキッチンペーパーに包まずむき出しで保存すると鮮度が落ちやすいです。そのため、キッチンペーパーなどに包み袋に入れ、野菜室で立てて保存するのがよいでしょう。冬場は新聞紙などにくるんで常温保存しても問題ありません。

皮を剥く:野菜の皮にはビタミンやミネラル、食物繊維が豊富に含まれていることが多く、βカロテンは皮のすぐ内側に特に多く含まれているため、皮を厚くむいてしまうと栄養を多く失ってしまいます。よく洗って、皮を薄くこすり落とす程度で調理するのがおすすめ
です。

これらの行動はにんじんの栄養価や食味を大きく左右するので、気をつけましょう。

にんじんをもっと美味しく、安全に楽しむためのヒントまとめ

にんじんは使い勝手が良く、健康成分が豊富な優秀な野菜。ただし、ちょっとした扱い方の違いによって、その栄養価や味わいが大きく変わってしまいます。今回紹介した3つのNG行動は意外と見落としがちなので、ぜひ注意してください。

身近なにんじんをもっと活用し、みずみずしく栄養豊かな食事を楽しむために、今日から心がけてみませんか?きっと毎日の食卓がぐっと豊かになるはずです。


監修者:西島 理衣(管理栄養士)
千葉柏駅前胃と大腸肛門の内視鏡日帰り手術クリニック健診プラザ所属の管理栄養士。子どもから大人までの食育と栄養指導に携わり、「薬だけに頼らない健康づくり」をサポート。日常生活で実践しやすい食事アドバイスを得意としています。食事から始める健康づくりを、千葉柏駅前健診プラザでお手伝いします。