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管理栄養士「今日からやめて」 何気なくつかっている『みりん』→実はNGな行動とは?

  • 2025.7.28
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

みりんは和食に欠かせない調味料として多くの家庭で使われていますよね。味に甘みと深みを加えてくれる便利な存在ですが、実は何気なく使っている行動の中に、管理栄養士から「今日からやめてほしい」とされるNGな使い方が隠れていることをご存知でしょうか?

この記事では、みりんを使う上で見逃しがちなNGポイントをわかりやすく解説し、安心して美味しく調理するコツについてご紹介します。

みりんって何?知っておくべき基本情報

まずはみりんの基本から押さえましょう。みりんは日本の伝統的な調味料で、もち米、米麹、焼酎(アルコール)から作られています。甘味が強く、料理に照りやコクを与えるのが特徴です。みりんのアルコールも、煮物に奥行きを出したり、生臭さや嫌な香りを飛ばす効果があります。

しかし、みりんには「本みりん」と「みりん風調味料」があり、商品によって成分やアルコール含有量が異なります。特に市販の「みりん風調味料」はアルコールが少なく、糖類や調味料が多めに添加されていることが多い点に注意が必要です。

みりんのNGポイントを深掘り!

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

みりんをより長持ちさせる保存方法や、調理の際に気をつけたいことを深堀りしていきましょう。

<NGな保存方法>

冷暗所以外で保存する

未開封のみりんは直射日光を避け、温度変化の少ない場所に置くだけでOK。ですが開封後は特に空気と温度管理が重要になります。「本みりん」は常温でも保存可能ですが、冷暗所でしっかりとキャップを締め、直射日光の当たらない戸棚やパントリーの奥などで保管しましょう。「みりん風調味料」は防腐力となるアルコールが少ないため、雑菌が繁殖しやすい傾向があります。そのため開封後は必ず冷蔵庫で保存し、早めに使い切りましょう。

<NGな調理方法>

みりんを使用する時の順番

本みりんにはアルコールが含まれています。調理の最初に使うことにより、アルコールの働きが最大限に活用されて、生臭さを軽減させる・荷崩れを防ぐ・味を染み込みやすくさせるなどの効果を発揮します。一方、照り焼きなどで「てり・つや」をつけたい場合は調理の最後にいれるとよいでしょう。

加熱しないで使用する

アルコールを含む「本みりん」は、加熱しないで使うとアルコール分が残ります。特に、子ども、妊娠中の方、アルコールに弱い方が食べる料理には、加熱によってアルコールをしっかり飛ばすことが大切です。

みりんの使い方まとめ

みりんは和食の味を引き立てる素晴らしい調味料ですが、正しい使い方を知っておかないと味の仕上がりに影響を及ぼすことがあります。また、みりんの代わりにみりん風調味料を使う際は成分を確認し、気になる方は添加物や糖分が多い製品は避けるようにしましょう。

また、もしNGな保存方法をしていた場合は今日から改善してみましょう。よりみりんの風味を楽しむことができますよ。


監修者:西島 理衣(管理栄養士)
千葉柏駅前胃と大腸肛門の内視鏡日帰り手術クリニック健診プラザ所属の管理栄養士。子どもから大人までの食育と栄養指導に携わり、「薬だけに頼らない健康づくり」をサポート。日常生活で実践しやすい食事アドバイスを得意としています。食事から始める健康づくりを、千葉柏駅前健診プラザでお手伝いします。