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管理栄養士「できれば避けて」→実は『お酢』をダメにしているかも…やらないほうがいい“NG保存法”とは?

  • 2025.7.29
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

料理に酸味をプラスしてくれるお酢は、日常の台所に欠かせない調味料。また健康や美容にもよい効果が注目されています。

そんなお酢ですが、実は保存方法を誤ると風味が落ちたり、品質が劣化したりすることがあるってご存知ですか?「お酢は腐らないから、適当に置いておけば大丈夫」なんて思っていると、思わぬトラブルの原因に。

この記事では、お酢の正しい保存のコツや、ついやってしまいがちなNGな保存方法をわかりやすく解説します。

知られざるお酢の栄養効果

お酢の最大の成分である酢酸は、私たちの体にさまざまな良い影響をもたらします。まず、食事の脂肪吸収を穏やかにし、血糖値の急激な上昇を抑えるサポートが期待されています。

さらに、黒酢やリンゴ酢にはアミノ酸やポリフェノールが含まれ、血流改善や疲労回復に寄与する可能性があると報告されています。そのため、スーパーやコンビニなどでもドリンクが販売されているほど一般的にも知られています。

ただし、継続的に摂取した場合に限られ、摂りすぎは胃を刺激することがあるため注意が必要。適量を日常に取り入れることで健康維持の強い味方になります。

具体的に避けたい!お酢のNG保存方法とその理由

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

ここからは、実際にお酢の保存でやってしまいがちなNG行動を挙げてみます。

蓋をきちんと閉めずに放置する

開封後、空気に触れると香り成分が揮発して風味が弱まりやすくなります。さらに酸化のリスクも増えるため、必ず密閉してください。

直射日光や高温の場所に置きっぱなしにする

基本的には保存性の高い食品で、常温保存も可能です。しかし、一度開封すると稀に浮遊物(酢酸菌や結晶)が生じることも。これらは必ずしも害ではありませんが、見た目や味に影響を与えるため、できれば涼しい・暗い場所(冷蔵庫等)に保管しましょう。

長持ちさせる!お酢の正しい保存テクニックまとめ

以上のNGな方法を避けるだけで、お酢の鮮度はぐんと保てます。

まず、長期間使用しない場合は、時々お酢の入ったボトルや入れ物を揺らしてあげましょう。酢酸菌の再発酵を防ぐことができます。

穀物酢などアルコールや酸度の高い酢は冷暗所保存で問題ありませんが、果実酢や甘味料を含む調味酢などは冷蔵保存がより安心です。購入前に賞味期限や保存方法をよく確認し、開封後はできるだけ早く使い切るのが理想です。正しい保存でお酢の持つ風味や健康効果を損なうことなく、毎日の食卓を彩ってくださいね。

お酢のNGな保存法を知って賢く使い切ろう!

お酢は殺菌効果があることから「傷みにくい」と誤解されがちですが、光や温度、空気に触れるなどの環境で品質の劣化が起こりやすい調味料です。蓋を閉め忘れたり、直射日光下に置いたり、温度差の大きい場所で保存したりすることは避けましょう。

知らずにやってしまいがちなNG保存方法を変えて、おいしさを長持ちさせてくださいね。


監修者:西島 理衣(管理栄養士)
千葉柏駅前胃と大腸肛門の内視鏡日帰り手術クリニック健診プラザ所属の管理栄養士。子どもから大人までの食育と栄養指導に携わり、「薬だけに頼らない健康づくり」をサポート。日常生活で実践しやすい食事アドバイスを得意としています。食事から始める健康づくりを、千葉柏駅前健診プラザでお手伝いします。