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管理栄養士「その方法は避けて」 『エビ』の下処理間違えてない?→"NGな下処理"とは

  • 2025.7.22
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

エビ料理を作るとき、皆さんはどんな下処理をしていますか?一般的には殻をむき、背ワタを取ってから調理に取りかかりますよね。でも、その方法、本当に正しいのでしょうか?管理栄養士の視点から見ると、実は多くの人が間違った下処理方法をしていることが多いんです。間違った下処理はエビの味や食感を損なうだけでなく、栄養素を失う原因にもなります

そこで今回は、『エビの下処理、あなたのやり方は大丈夫?』をテーマに、NGな下処理方法と正しい方法をご紹介します。

見落としがちなポイント!エビの下処理の落とし穴

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

まずよく見られるNGな方法のひとつは、「エビを水だけで洗う」ことです。エビは背わたを取り除いたらボウルにうつし、片栗粉と塩を加え、よく揉み込みます。10匹程であれば、片栗粉大さじ2、塩少々でOK。これは殻付きエビでも剥きエビでも同じやり方です。

揉み込んだあと、水で片栗粉を洗いながら洗い落とします。エビの表面の粉っぽさがなくなるよう、この工程を数回繰り返していきます。その後キッチンペーパーで水分をよく拭きましょう。これにより、余分な水分と臭みが取れるので、おいしく食べることができます。

さらに、冷凍エビの解凍方法も注意が必要。自然解凍や流水解凍が推奨されますが、熱湯を使って一気に解凍する方法は、身が固くなって美味しさを失いやすいので避けるべきです。

プロ直伝!正しいエビの下処理で味も栄養もアップ

では、どうすればエビの魅力を最大限に引き出せるのでしょうか?管理栄養士のアドバイスを参考にした基本の下処理方法をご紹介します。

  1. 片栗粉と塩をまぶしてから洗う:片栗粉と塩をまぶしてから、洗うことにより臭みを取りましょう。
  2. 背ワタは丁寧に除去:エビの背中にある黒いワタを竹串や爪楊枝で優しく取り除きます。特に回転部分は見落としがちなので念入りに。
  3. 殻は加熱直前に剥く:殻を剥くなら調理直前に。殻が旨味を閉じ込める役割も持っています。
  4. 解凍は冷蔵解凍または流水解凍:急激に熱を加えず、冷蔵庫でゆっくり時間をかけるか、流水解凍を選びましょう。

この方法で下処理をすると、エビのプリッとした食感と甘みがしっかり残ります。また、栄養素も流れ出にくいため、健康面でも嬉しいポイントです。

ちなみに、冷凍エビは新鮮な生エビよりも臭みが少なく扱いやすいですが、やはり正しい解凍と下処理が味に差をつけますので手を抜かないでくださいね。

エビ下処理の常識を見直そう!

エビの下処理はちょっとした違いで味も食感も大きく変わるため、正しい方法を知ることが重要です。ほんの一手間で、家庭のエビ料理がワンランクアップすること間違いなしです。

美味しさを引き出しつつ、栄養も逃さない賢い調理法を、今日から試してみませんか?


【監修者】Natsu
管理栄養士国家資格を取得後、委託給食会社に入社し、病院の給食管理の現場で勤務。
献立作成、給食管理業務、現場での調理・盛り付け等を行い、1,000食程の大量調理に従事している。