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管理栄養士「今日から見直して」 『ごぼう』の下処理あってる?→"NGな2つの方法"とは【管理栄養士の監修】

  • 2025.7.23
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

毎日の食卓でヘルシー食材として人気のごぼう。でも、実は多くの人が間違った下処理をしてしまっているかもしれません。ごぼうは独特な土の香りとシャキシャキした食感が魅力ですが、その魅力を活かすためには正しい下処理が必要不可欠。

管理栄養士の視点から、「今日からやめてほしい」NGな下処理方法について詳しく解説していきます。これを読めば、ごぼうをもっと美味しく・ヘルシーに楽しむコツがわかりますよ!

ごぼうの栄養を深堀り!

ごぼうの最大の特徴は、食物繊維の多さ。特に不溶性食物繊維が豊富に含まれており、この食物繊維が腸内環境を整え、便通を促進する働きを担っています。便秘で悩んでいる方にとっては強い味方になってくれる食材です。さらに、ごぼうにはポリフェノールの一種であるクロロゲン酸が多く含まれているのも注目ポイント。クロロゲン酸は抗酸化作用があると言われており、体の酸化ストレスを和らげ、老化防止や生活習慣病の予防に役立つ可能性があります。

また、ミネラルも豊富です。特にカリウムは塩分の排出を助け、高血圧予防に一役買います。マグネシウムや鉄分も含まれているので、エネルギー代謝や血液の健康に関わる栄養素もしっかり摂ることが可能です。

ごぼうの下処理、実はここが間違い?よくあるNGポイントをチェック

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

ごぼうの下処理で間違いやすいポイント1つ目は皮の剥き方です。ごぼうは表面に土が付いているためよく洗うのは大切ですが、皮はむかずに包丁の背でこそげ落とす程度でOKです。皮には食物繊維やポリフェノールが豊富に含まれており、むいてしまうと栄養が大幅に減ってしまいます。丁寧に洗って薄くこそげ取る程度にとどめ、むやみに皮をむかないのがおすすめ。

2つ目は水(酢水)にさらす時間。水(酢水)にさらす時間が長すぎると、風味が損なわれるだけでなく、栄養も流れ出てしまいます。そのため、さらす時間は3~5分程度にしましょう。

これらの方法なら、ごぼう本来の美味しさと栄養を損なわず、料理の幅も広がりますよ。

今日からごぼうの下処理を見直そう!

ごぼうの下処理は慣れるまでは手間に感じるかもしれませんが、ポイントさえ掴めば驚くほど簡単で美味しくなります。皮はむかずに優しく泥を落とすこと、水にさらす時間は短くという点をしっかり守りましょう。そうすることで、食物繊維やポリフェノールといった健康成分をしっかり摂りながら、ごぼうの旨味を味わえるのです。

身近な食材をもっと美味しく、もっと健康的に楽しみましょう!


【監修者】Natsu
管理栄養士国家資格を取得後、委託給食会社に入社し、病院の給食管理の現場で勤務。
献立作成、給食管理業務、現場での調理・盛り付け等を行い、1,000食程の大量調理に従事している。