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辛いものを食べる前に『牛乳』を飲むといいってウソ?ホント? 医師が教える“まさかの答え”に驚き

  • 2025.7.24
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

辛いものを食べる前に「牛乳などの乳製品を飲むといい」という話を聞いたことはありませんか?実際、辛さを和らげる方法として牛乳を推奨する声は多いですが、果たしてこれは本当なのでしょうか?辛いものにまつわる『都市伝説』を医師の解説の下、詳しくみていきましょう。

今回は、身体に関するさまざまな悩みを医師の目線で解説する、池袋ふくろう消化器内科・内視鏡クリニックの動画をご紹介。動画では、院長の柏木先生が教える『辛いものに関する豆知識』を紹介しています。

1、牛乳やヨーグルトは胃に膜を張ってくれる?

辛いものを食べる前に牛乳やヨーグルトを飲むと胃に膜が張るという都市伝説。柏木先生によると、牛乳やヨーグルトには『カプサイシン』の刺激を和らげる効果があるそう。しかし、胃に膜を張るという表現は間違いだといいます。

カプサイシンは水に溶けにくい性質をもちますが、乳製品に含まれる脂肪分には溶けやすいため、辛さを軽減する効果が期待できるのだそう。また、アボカドもカプサイシンの刺激を和らげる効果があるそうですよ。

2、辛いものを食べたら胃に穴があく?

また、辛いものを食べると『胃に穴があく』とい都市伝説についても解説しています。

カプサイシンは胃粘膜をを刺激する可能性があり、大量に摂取すると胃炎引き起こす可能性があります。ただ普通の健康な人が適量を摂取する分には問題にはならず、胃に穴があくことはないと考えていいそう。ただし、胃潰瘍や十二指腸化がある人は、辛いものが症状を悪くさせる可能性もあるので、注意が必要です。

3、水を飲むとさらに辛くなる?

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

辛いものを食べたとき、自然と手に取るのが「水」ですよね。冷たくてさっぱりするからと安心してゴクゴク飲んでしまいがちですが、実は水を飲むことで辛さがさらに強く感じられてしまうことがあるんです。

これは辛み成分であるカプサイシンが油に溶けやすいためです。そのため、水を飲むことで辛み成分が口や喉に広がり刺激や強く感じられることがあります。

辛いものを食べると痔になる?

「辛いものを食べると痔になりやすい」という都市伝説も…柏木先生によると、辛いものを食べることが痔の直接的な原因にはならないとのこと。カプサイシンの刺激で下痢になりやすくなり、結果として排便時の摩擦や圧力によって肛門の痔が悪化する場合があるのです。

また、辛いものを食べた後肛門付近が痛くなるのは、摂取したカプサイシンが胃で分解されていないため起こるそうです。またカプサイシンにより、肛門付近の粘膜に刺激が加わると炎症を起こしてしまうことがあるので、痔の悪化に繋がるそうです。

まとめ

今回は動画の前半部分に紹介されていた辛いものにまつわる都市伝説を、医師の目線で解説してもらいました。辛いものを食べるときは適量を心がけるのが一番のポイントです。

みなさんも動画を参考にしながら、辛いものを食べるときは、乳製品を摂取したり予防策を実践してみてくださいね。

動画:『池袋ふくろう消化器内科・内視鏡クリニック
協力:『【医師が徹底解説】辛いものを食べたら牛乳を飲むべき?それ本当?


池袋ふくろう消化器内科・内視鏡クリニック 東京豊島院 院長:柏木 宏幸

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埼玉医科大学医学部卒業。東京女子医科大学消化器内科にて助教として勤務。複数の医療機関で臨床経験を重ね、2023年に現クリニックを開院。胃がん・大腸がんの早期発見と内視鏡検査の普及を目指し、企業や地域住民を対象とした健康診断や生活習慣病の治療をはじめ、一般内科および消化器疾患の診療に幅広く取り組んでいる。また、クリニックのYouTube(https://www.youtube.com/@HKa-wb4jw)を通じて医療知識や内視鏡検査の重要性を発信し、医療情報の普及活動にも尽力中。

池袋ふくろう消化器内科・内視鏡クリニック東京豊島院:https://www.ikebukuro-cl.com

※本記事は動画の権利者に許諾を得た上で記事の制作・公開を行っています。