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管理栄養士「今日からやめて」 『じゃがいも』どこで保管してる?…夏に気をつけたい"NGな保管方法"とは?

  • 2025.7.21
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

スーパーや家庭の定番食材、じゃがいも。ほくほくの食感が美味しく、カレーやポテトサラダなど、幅広い料理に大活躍ですよね。でも、その「じゃがいも」の保管方法、実は間違えている人が多いんです。管理栄養士からは「今日からやめて!」と言われるほどのNGな保管方法も。

この記事では、じゃがいものベストな保存環境や、避けたい保管の落とし穴を詳しく解説します。せっかく買ったじゃがいもを無駄にしないために、ぜひ知っておきましょう!

じゃがいもを長持ちさせるために知るべき保管の基本ルール

じゃがいもは強い見た目ですが、実はデリケートな野菜。間違った保管をすると、すぐに芽が出たり腐ったりしてしまいます。じゃがいもを大量に購入した場合、袋のままキッチンに置いている人も多いのではないでしょうか?じゃがいもは基本的に常温保存が可能ですが、風通しのよい場所で保管するのが基本です。

具体的なNG保管方法と正しい実践例をご紹介!

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

気温が高すぎると発芽や腐敗が早まる一方、冷えすぎるとじゃがいものデンプンが糖に変わり甘くなり、さらに変色や味の劣化につながります。また、湿度が高すぎると腐りやすく、逆に低すぎると乾燥でしわしわになってしまいます。光はじゃがいもにとって大敵で、日光が当たると芽が出るだけでなく、緑色に変色します。

では、具体的にはどのようにしたらいのでしょうか?

夏場以外は常温で

じゃがいもを冷蔵庫の野菜室にそのままポイッと入れるケース。冷蔵保存は澱粉の糖化を促してしまい、味や食感が変わってしまうので避けたいところです。また、ビニール袋に入れたまま保管すると湿気がこもってカビや腐敗の原因になります。通気性が悪いと傷みやすくなるので、紙袋や新聞紙で包んで風通しの良い場所に置くのが理想的です。

日光の当たる場所に置かない

明るい場所に置いておくと、見た目は悪くなくても知らないうちにじゃがいもが緑色になってしまうことも。緑色部分にはソラニンやチャコニンといった天然毒素が蓄積しやすく、加熱しても完全には分解されません。芽や緑化部分は厚めに取り除くか、食べるのを避けましょう。実際に、じゃがいもの緑色部分や芽の周辺を食べて体調を崩す事故も報告されています。

正しい保存例としては、キッチンの戸棚の中やパントリーの中など。じゃがいもは通気性が大事なので、ネット袋に入れるか、新聞紙で包んで紙袋に入れるという方法が一般的です。湿度管理のために「風通しの良い」環境を作ることもポイントです。

ただし、室温が暑い時期は、じゃがいもの冷蔵保存がおすすめです。

また、購入後はなるべく早く食べきることが理想的ですが、長期保存するときは温度や湿度に気を使い、じゃがいもが傷んでいる部分をこまめにチェックして取り除く習慣づけが長持ちの秘訣です。

ちょっとした工夫で、じゃがいもを美味しく賢く保存しよう!

ここまで見てきたとおり、じゃがいもの保管はポイントを押さえれば難しいことはありません。重要なのは「風通し良く、日光が当たらない場所」を守ること。そして、冷蔵庫にいれる場合は冷やしすぎないことがポイントです。じゃがいもは糖分変化に弱い野菜なので、冷凍庫や冷蔵庫の低温はNGだというのも意外かもしれませんね。

これらのポイントを押さえることで、じゃがいもを安心・安全に長持ちさせ、風味や栄養も損なわずに楽しめます。ぜひ今日から、正しい保存方法を実践してみませんか?


監修者:西島 理衣(管理栄養士)
千葉柏駅前胃と大腸肛門の内視鏡日帰り手術クリニック健診プラザ所属の管理栄養士。子どもから大人までの食育と栄養指導に携わり、「薬だけに頼らない健康づくり」をサポート。日常生活で実践しやすい食事アドバイスを得意としています。食事から始める健康づくりを、千葉柏駅前健診プラザでお手伝いします。