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心理士「しんどく感じて当然です」→“ママ友付き合いに疲れやすい人”に共通する〈考え方のクセ〉がある!?【心理士が解説】

  • 2025.6.25
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出典:photoAC ※画像はイメージです

普通の友達関係とは少し違って、難しい、疲れると感じる人が多いのがママ友関係です。

ママ友との関係は、自分ひとりの問題ではなく、自分の子どもにも影響を与えるように感じてしまう人は多いでしょう。だからこそ、余計に疲れを感じてしまうかもしれません。でも全然疲れなんて感じない人も中にはいるかもしれません。

ママ友づきあいに疲れる人に共通する特徴とは?人間関係のプロである専門認定公認心理師が解説します。

MUST思考が強い

ママ友づきあいに疲れる人は、MUST思考が強い人かもしれません。あなたはこう考えてしまっていませんか?「ママ友とは仲良くすべき」「ママ友の輪からはみ出てはいけない」と。

こういうMUST思考と呼ばれる思考は、認知の歪みのひとつです。ひとつの考えに囚われてしまい、視野が狭くなり、柔軟に物事を考えることができなくなっている状態です。

ママ友との関係においてMUST思考が強まっていると、ママ友と仲良くすることが当たり前、それがうまくできない自分はダメだと思い込んでしまうのです。

マウントをとりたがる人、支配的な人、仲間はずれを作ろうとする人など色々なママがいます。MUST思考が強まり、そんな人たちとも仲良くすべきだと思っていると、とてもしんどく感じてしまって当然ですよね。

過剰適応になりやすい

ママ友づきあいに疲れる人は、過剰適応になりやすい人かもしれません。一生懸命にママ友の輪に馴染もうと、空気を読んで意見を合わせ、気持ちを抑えすぎてしまっていませんか?
過剰適応とは、他者や周りの環境に適応しようと自分の考えや意志を押し殺した状態のことで、周りの環境に自分を無理に合わせようとして頑張りすぎることで起こります。

自分に自信がないと、過剰適応になってしまいやすいと言われています。輪の中に入れないと、まるで居場所がないように感じてしまい、不安になってしまうのです。だから、そうならないように全力で適応しようと頑張ってしまうのでしょう。

気を遣いすぎていたり、NOが言えなくなってしまったりと、常に「いい人」で居ようと頑張ってしまうため、ママ友との関係で気を抜くことができなくなります。一緒にいる時だけではなく、LINEの返事ひとつにも神経を使っていたら、しんどく感じて当然かもしれません。

子育て専念中など、社会とのつながりが薄くなっている時に、ママ友との関係において、より過剰適応になってしまう人は意外と多いです。家以外に居場所がない感じが、余計にママ友とのつきあいに力を入れすぎてしまう結果を生んでいる場合もあります。

まとめ

ママ友づきあいに疲れやすい人は、MUST思考で自分を追い込んでしまいやすく、そして過剰適応で気を張り続けるという特徴を持っています。また自分のママ友との関係が、子ども同士の関係にも響くと思うと、余計にそうなってしまいやすいですよね。

MUST思考は、まず、自分がそういう考えを持っているということを自覚することが解消への第一歩です。もし気がつくことができたら、「本当にそうすべきなのか?」と問いかけてみましょう。

また過剰適応は、自分への自身のなさだけではなく、社会との繋がりの少なさなども影響します。家以外にも自分の居場所と思えるような場所をつくることで、肩の力を抜くことができるかもしれません。



ライター:aiirococco
専門認定公認心理師、臨床心理士。総合病院にて子どもからお年寄りまで幅広い年齢層を対象に、心理カウンセリングを担当しています。それぞれのライフステージでの悩みに、そっと寄り添える心理職を目指して日々勉強中です。